マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

未来への学び③ 〜高校生が日本を救う日〜

 

 

【本日の目次】

 

 

①いつから大人になるのか?

ボクは小さい頃ドラえもんが大好きでした。

特に春休みとか夏休みの映画版ね。なぜ好きだったか?

のび太ジャイアンが「仲良くなるという非日常」が好きでした…

その中でも今でも耳に残る名曲。

www.kasi-time.com

冒頭ツイートにも書きましたが、

昔々は11〜16歳で「元服」という儀式があり

それ以降は立派な大人であったわけです。

もちろん今も「成人式」という一応の儀式はありますが

ちょっと最近では趣旨が違っちゃってるとか

そもそも「成人式を終えたから大人なのか?」とか

別の問題があるようにも思うんですよね。

ボクたちはいつから大人になるのでしょうか?

別に厨二病的な意味ではなく。

もはや年齢とか肩書きとかあまり意味をなしていませんよね。

ボクは思うのです。

自分が社会との繋がりを体感・認識できた時、大人になると。

そしてそれは高校生くらいから既に始まって、力に変えていけると。

 

 

②高校生が日本救い、世界認識を変える可能性

「プロ無職」を名乗るるってぃさんの動画で面白いのがありました。

youtu.be

すごいですよね。

アフリカで起業とか、eSports×地方創生のビジネスとか。

捉えているポイントは明らかに未来を捉えています。

そしてうまくいけば世界認識を変えたり

地方から日本再興を目指すことができたり。

このような顕著な例以外にも、実際に高校生が企業と組んだり

NPO自治体と組んで社会課題を解決したり

実際にビジネスになりとそうなことをやってのけている例は結構あります。

高校生でビジネス、というとアイドル・コスメ・モデルとかが

浮かぶ方は多いかと思います。が、想像より多く

「社会課題」「リアルなビジネス」に繋がっている、繋がりそう、は多いです。

大人に触れ

社会と課題に触れ

大人に触れ、ビジネスに触れる。

それに加えて10代ならではの自由で柔軟な発想。

うまくかみ合えば無敵ですよね。もちろん失敗なんてどうってことない。

むしろ成功も失敗もへったくれもなく全てが経験という資産になる。

ぶっちゃけ大人の目がむきにくい、もしくは大人の常識では越え難い

「リアルな地方創生とは?」にメスを入れる可能性がある。

そして日本再興の足がかりを掴むのは、

実はこういう高校生のアイディアである可能性が一番高いのでは?

そして日本は先進国の中でも課題先進国という位置付けです。

ここで仕組みが出来上がれば、また世界に注目を浴びる

教育とビジネスのパッケージを輸出できるかもしれません。

 

③教科書もカリキュラムも要らない、ではなく「ライブラリ化」する

昔こんな記事を書いたことがあります。 

mirai-syouten.hatenablog.com

まあ日本の教育には色々課題もあるのですが、

最近は良いところもあるなぁ、とも思っています。

それは「読み書き計算」の充実さとか、繋がる人によっては

圧倒的に情報や世界を見せてくれる人も結構あちこちにいるということ。

教科書やカリキュラムの作り方にかなり歪なところはありますが

その全てが不要か?といえばそうでもなさそう。

欲しい時に、必要なもので授業もカリキュラムも組める。

そんな仕組みであれば良いと思うんですよね。

で、高校も大学も「必要単位取得=卒業」という仕組みを辞めて

単位取得授業数や論文数をスコア化して、卒業してどれくらいのスコアがあるか?

これを一つの目安とかにした方がお互いにとって価値はあるでしょう。

別にイヤイヤ取らなくても良い。

でも取得単位・書いた論文の量はダイレクトに個人の価値になる。

企業もそういったものを目安に評価をすれば早く、そして信頼に足るはず。

基本は高校と大学の仕組みを限りなく一緒にした方が良いんですよね… 

 

④東京へは行こう。そしてもう一度Act Locallyへ

 目にボクが書いた記事二つ。

mirai-syouten.hatenablog.com

mirai-syouten.hatenablog.com

 

ボク、地方創生も大事だと思いますが

一方で東京の魅力も捨て難い。

 

東京はちょっと独特。

そして深圳(シンセン)とかシリコンバレー的な意味合いもあるのかも。

で、独特であるがゆえに地方と一括りで「日本」というのもやや疑問。

 

日本という「国」にしておくのはちょっとでか過ぎるんですよね…

そもそも世界の様々な国はもっと小さい。

高校生は本当に「社会と繋がる学び」を体感するには、

もっともっとカリキュラムを絞ったり、地域課題に合わせたりという工夫が必要。

 

日本の国民性を考えても、リアルに語り合い動けるコミュニティ人口は

実は10万〜100万くらい。

それを考えても国というレベルで構えるのは2000万〜4000万人くらいが適切?

とりあえず今のままが最適かは疑問です。

1億全部だと「日本をなんとかせねば!」と言ってもぼやけます。

だったらもっと小さい規模で「国」と捉えてglobalに考えて活動する。

小さい規模なのは悪い意味ではなく、むしろリアリティを共有できる利点があります。

 

サッカーでそれぞれの国の人がセリエAとかブラジルリーグに行って鍛えられ、

技術と経験を携えて自国に戻ってきて活躍し、国としてレベルが上がる

そんなシステムについて聞いたことがあります。

同じように、東京を一つの「機能」として使うのはありですよね。

 

 A.高校生時代に社会と地域に触れてみる(実際の社会活動を授業で取り入れる)

   ↓

 B.高校〜大学で課題解決に向けたワークショップとかビジネスを経験

   ↓

 C.東京・海外で知見を広げクリエイティビティを刺激

   ↓

 D.また地域に戻ってthink gloabally,act loacallyを実践

 

このフローはアリだと思うんですよね。

もう少し先(2030〜2045くらい)を考えた時

今からこの仕組みを少しづつ着手しておくことの意味は大きい。

ボクはそう思うわけです。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

日本を4〜5分割くらいしてみると、世界は一気に動く。

そんな気がしてます。10代の人が当たり前のように

「日本の今後の戦略はさ〜」って言えるようになったらシメたもの。

早く社会とのつなぎを広く大きくしていきたいものです。

 

ではでは!

未来への学び② 〜小中学生が社会につながる意味〜

【本日の目次】

 

 

①クラファンした政治家

冒頭のツイートにも書きましたが、

クラウドファンディングで政治資金を集めた政治家の方!

これ、面白いですよね。どんな政治活動があるかも大事ですが

結果的に「新しいチャレンジで、支持をわかりやすく数字で得た」

という形で一応の成功を収めた方だと思います。

一番好感を持てたのは「資金使徒が極めてクリアである」という点。

政治家の方って「クリーンな政治」を掲げる人は多い気がするんですね。

でもボクには理想論にしか見えない。

そもそもクリーンな政治って何なんでしょうね??

クリーンな政治とか言っている人程クリーンな気がしない。

本当にクリーンというなら、そもそもやることクリアにしろよ、と。

そう意味ではお金の使い道もやりたいことも全部クリアに書いて

それを若者中心のステークホルダーが認めたこと

これはとっても大きいことだな、と思っています。

変な駆け引きや裏で動いている人はいない(はず)。

新しい世代に、新しいやり方で出した結果。

こんな活動に、少なからず憧れた人もいたのでは?

 

 

②学びは憧れから始まる

ボクは以前、こんな記事も書きました。

mirai-syouten.hatenablog.com

「勉強すること」は日本国民の義務でもありますが、

それでも「イヤイヤ学ぶこと」に対した意味はありません。

そもそも何のために学ぶのか?

これは考えても仕方ないって人もいそうですが

「みんなもやっているからやりなさい」

「遊んでばかりいないで勉強しなさい」

これではあまりに味気ない。ボクは学生の頃思っていました。

「二次関数って生活で必要なくね?」

「家庭科で裁縫の練習とか意味あんの?」

「体育でやる柔道って…オレ柔道家目指してないし!」

今振り返ればボクが勉強に熱心でなかっただけなのかもしれません。

でも、高校生の時に予備校で出会った英語の先生のおかげで

ボクは「英語を学ぶこと」がとても好きになりました。

それ以上に「どんな人でも努力をすれば成長できる!」

ということを深く学んだなぁ、と思っています。

そしてこのマインドは働くようになってからとても大切な軸になっています。

ボクも「憧れから人生が変わっていった」と思っています。

 

③小・中学生は「社会との繋がり」を体感する学びが大切!

ボクはよく「子供達は大人を映す鏡」という表現を使います。

ちびっ子たちは無意識に、目の前の大人たちの影響をめちゃくちゃ受けます。

それは言葉にできない、理屈ではないレベルで。

しかも大人のような「見た目や肩書き」ではなく

もっと本質的な部分で影響を受けます。

科学的根拠はありませんが、経験上これは間違いありません。

だからこそ、どんなに勉強が嫌いとされる子でも

ADHDとか診断されるような子でも

出会う大人、触れ合う社会によっては

大人やデータの理屈を超えた輝きを放ってくれたります。

ボクはかつての教え子で「こいつはすごいできる奴や!」と思ったのは

ほとんど学校では「おかしい奴」みたいになっていました。

でも、そういう奴に「いや、それでいいんだよ」というと変わる。

「〇〇くんのそういう才能、将来△△なんかに活かせるんじゃん?」

ということで興味を持ったり、自分の才能に目覚め始めたりする。

 

だからボク、思うんですね。

就活ルールが変わったし、2020年以降も入試制度が変わるんだから

小中学校での学びだってもっとダイレクトに社会との繋がりを実感できるとか

お金って何だろう?お金とどう向き合えばいいんだろう?とか

コンドームとかピルってどう使うといいんだろう?とか

お父さんとかお母さんが働いているところってどうなっているの?とか

何でYouTubeばかり見てるとお母さんは不機嫌になるんだろう?とか

何でコンビニのレジには見慣れない外人が多いんだろう?とか

何で電車の中にはよく傘が忘れらていくんだろう?とか

何で目立つ大人はガンガン周りの人に怒られているんだろう?とか

 

そういう文脈から学びを始めても良いのかな、と。

そしてもっと社会との繋がりを学びから実感できるようにする。

ライブでも、遠隔でもいいからたくさんの大人や社会に触れる

人と話をする。意見をしてみる。対話の摩擦も感じてみる。

外国の人とも頑張って話し合ってみる。うまくいかにことを知る。

日本人でよかったかも、とか

日本人も頑張んないとヤバくない?とかを体感する。

 

これらの経験の後に、改めて「もっと知りたい」と思ったもの。

それを自分で探して自問自答して学ぶ。

それがすごい大事なんじゃないかな?と思うのです。

今でこそ少しずつ変わってきていますが、それでもまだまだ

中高生の学びから「THE正解探しゲーム」「空気読み大会」が始まる。

そしてどんどんつまらない方へ思考が流されてしまう。

折角、社会もいろいろ変わるのならば、

今こそ小・中学生の学びをもっと社会に寄せて行くチャンスです。

決して学業は疎かになりません。

むしろ今よりももっと大切なことを学ぶために選択と集中ができるはず。

もっと言えば、大きくなってからもたくさん学ぶキッカケも作れるはず。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

「人が学び始めるのに遅すぎることは無い!」などと言いますが

もしそう言えるのであれば

「人が社会を意識することに早すぎることは無い!」とも言える…かも。

少なくとも9歳を過ぎた脳には

社会との繋がりで得られるものは増えてくるし

それは必ず大人になる過程で生きてくると思います。

実は社会に羽ばたくに大切な時を

閉塞した時間と空間に閉じ込めないように…

世界はいつも開かれていることを体験させてあげる場づくり。

それが未来の小・中学生に大切な学びだと思います。

 

ではでは! 

未来への学び① 〜幼少期・始まりの教育〜

 

落合陽一さんのツイート「レーゾンデートル」ってどんな意味なんでしょう?

日本語で一番しっくりくるのは「存在価値」でしょうか?

ボクがボクであるということは?「自分らしさ」って何だろう?

簡単そうで難しいテーマです。

これを見ていて「教育で年齢とか成長段階別に意識することあるよなぁ」

って思いました。現時点では、やはり年齢ごとの「大切にしたい学び」とか

「周囲の人の関わり方」が凄く成長や思考に影響するのです。

これらについて自分の指導経験も振り返りながら、

年齢成長段階別の「より良い指導支援」「環境づくりのポイント」について

書いてみます。How Toではなく、考えの機会として書きますね。

 

【本日の目次】

 

①「褒める」ことの罠

最近ボクの中で流行っているYouTuberの番組で「しばなんチャンネル」

っていうのがあります。ご夫婦でYouTuberであり、生まれたてのお子様も

ちょくちょく登場するわけです。子育て日記的なコーナーがあって

めちゃくちゃ微笑ましい…

「ハイハイしていた赤ちゃんが歩いた!」とか

「ご飯を全部食べた!」的なものとか。

子を持つ親の方は共感するポイントで

「いろいろなことができるようになる我が子」を見守る愛おしさ…

これって格別ですよね。

でも、この時「よくできたねぇ!」「エライねぇ!」という言葉を使います。

これがなかなか曲者なんです。

あ、決して子育てを否定したりdisったりしているわけではありません。

「褒める」っていうことは良くも悪くも滅茶苦茶パワーがあるんです。

だからそのパワーの使い方を誤ったら怖いなぁ、と思うのです。

過去にボクはこんな記事も書いています。 

mirai-syouten.hatenablog.com

 ボクの指導経験上、ちびっ子たちは褒めてあげると本当に努力します。

夢中になり、のめり込むのです。そして学んだことを得意げに披露してくれます。

なぜか?

それは「褒められたいから」です。

認めて欲しい。肯定して欲しい。それ自体は決して悪くありません。

でも怖いのは「褒めて欲しいから空気を読んじゃう」になること。

これは自分の興味関心ではなく、明らかに周囲を気にしてしまいます。

親の意見であればなおのこと。

「お母さんはこれをやれば褒めてくれる」とか。

確かに成長はしますが、この時に「褒められることが目的化されてしまう」

これに使ってしまうと、3歳くらいまでの成長にして、既に

「何のために仕事してるかわからない」

「何でこんなに周りが気になるんだろう?」

という人を創り上げてしまうリスクを孕んでしまうことになりかねません。

 

 

②「本当の自分らしさ」を創る二つの支援方法

特に0歳〜3歳で大事なことって何でしょうか?それは以下のようなことです。

 STEP1:絶対的な肯定(褒めるではなく)

 STEP2:本人の純粋な興味や関心のままでやらせる(与えてみるのはOK)

 STEP3:できたことを褒めもせず・注意もしない

 STEP4:(特にお母さんは)常にニコニコしてあげる=心理的安全の確保

 STEP5:これらが前提で異なる価値や意見に出会ったら対話の時間をとる

この時「何を与えるのか?」「本人に合っているのか?」

こういう悩みは尽きませんよね?

この中にある「multiple intelligence」っていう理論や指標は参考になります。

これに類するもので興味があれば与えてみても良いです。

で、それが伸びるのか、興味関心を持ってくれるか。

好きになるのか、不得意になるのか。

ここについて悩んだり一喜一憂する必要がないのです。

人によって伸びていくもの・自分の関心は異なります。

うまくいかない・興味が持てない、で良いのです。経験が大事。

うまくいかなくても良いんだ!自分の興味でいいんだ!

と思ってもらうことが時期的にはとても大切なのです。

だからこそSTEP4とSTEP5を意識してあげるだけで

「グッと伸びる」かはわかりませんが「豊かな経験」を積むことができます。

 

③この時期だからこそ「喧嘩は親の出る幕ではない」

0〜3歳の時期に最も大切なことは、

ここまで書いてきた通り「圧倒的に自分であることの認識」です。

そのために環境を用意して、大人が興味関心についていってあげる。

これで良いのです。褒めるでもなく・否定や意見もせず。

本当に身体的に危険なこと以外はグッと我慢です。

子供同士の喧嘩・自分とは違う価値観を持った人との出会いによる戸惑いもそう。

基本的には「見守る」「にこやかにしておく」これは徹底した方が良いでしょう。

小さい頃の喧嘩で泣くこと、少しくらい痛い思いをしても良いのです。

ここで親が、大人が出てきてしまっては育つものが育ちません。

「〇〇しちゃダメでしょ!」

「みんなも⬜︎⬜︎してるでしょ?何であなたはできないの?」

ありがちですが、これも要らないでしょう。

これも「人に迷惑なことをしてはいけない」という

大人の論理や世間体であり、そもそも「それが本当に迷惑なのか?」

これについては本当のところわからないのです。

ちびっ子の頃の喧嘩こそ大人・親が出ることは控えておきます。

「違う考えを持つ人とうまくやっていくこと」

「それぞれの個性を向き合わせていくこと」

こういうことをちびっ子同士で学び合う環境づくりこそが

ちびっ子たちを次のステージへと自然と成長させていくことになります。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

未来への学びシリーズ第1弾。

実はこの0歳〜3歳の学びが一番大事、という説もあるかも。。。

そうすると「もう遅えよ!」という声も聞こえてきそうですが…

多分「年相応というか成長段階に最適な考え方・学び方」があるのだと思います。

だからこそ10歳の学びも、大人の学びもある。

でも、その中でもボクたち日本人が一番根っこの部分で大事なことが

この「幼少期」にあると思っています。

もちろん部分的には「新しい何かを始める時期」にも応用できますので

新社会人・新しい習い事を始めた人・新しい環境でのリスタートの方…

そんな方々の参考に、少しでもなれば幸いです。

 

ではでは!

いよいよ働き方と学び方の壁が溶ける時

 

【本日の目次】

 

経団連の報道

冒頭のツイートにも貼ってあるように、

いよいよ「就活ルール」が変わりますねぇ。

高度経済成長期以来ずーっと続いてきた学生の就活ルール

約65年の時を経て、ついにルールが、ゲームが変わります。

ボク自身、3年くらい前から「学び方と働き方ってすげー似てる!」

こんな風に思うことが増えました。ブログでもかつてこんな記事を書きました。 

mirai-syouten.hatenablog.com

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今回の経団連の見解について、アンチな意見として

「就活にルールを設けないと学業が疎かになるのでは?」

こんな意見が出ているそうですよ。ボクは思いました。

え?就活のせいで学業が疎か?バカなの??と。

そもそも何のために学ぶのでしょうか?

「働くために学問があるわけではない!」

そんな意見もありそうですが。でも、何のために学ぶのでしょう?

答えは当然一つではないですし、正解なんてものはありません。

それを前提でどんな答えがあるかを考えてみると…

 ◇世界と自分を知るため

 ◇自分の知っていることを世の中に伝えるため

 ◇とりあえず周りのみんなが勉強はしているから

 ◇学んだことで資格を取ったり専門性を高めたりするため

 ◇院・修士・博士に進むため=社会実装できる価値を生み出すため

 ◇単純に探求したい問いがあるから

 ◇働く時に有利だから

 ◇単位取得=修学=学歴が欲しいから(それこそ就活のため)

いろんな答えはありますが、その多くは

「将来働く時に何らか生かすことができるから」

これは圧倒的に多いのでは?

また同時に日本のポスドク問題などは、まさに「働き口」

これに関する問題が大きくついてまわります。

そのように考えると、今回の経団連の発信によって

学業が疎かになるどーのこーのは、あまり大きな懸念事項ではありません。

それ以上に注目するところは多々あるはずなのです。

 

②企業はどんな動きを取るだろう?

さて、今回の報道・変更を受けて企業など産業社会の方々はどのような動きを取るか?

これについては早速様々な見解・憶測が飛んでいるわけです。

企業によって全く見解が異なるのでは?と思うわけです。

今まではある意味ルールによって縛られていたわけです。

その中でもギリギリグレーを責めている企業もあれば

きちんと律儀にルールに則った動きをする企業もある。

それが今回のような「実質的なルール廃止」によってどうなるか?

ルールが亡くなった時にこそ、「個性」や「スタンス」が浮き彫りになるはず。

ボクはそう思います。

100の企業があれば、採用スタンスは100通り。

この「ルールが亡くなったことによって新たに生まれた独自ルール」

しっかりと読み込み、企業の思惑や背景を知る必要はありそうですよね。

 

③良い企業の特徴を予想する

何をもって「良い企業か?」というのも今や難しい時代。

でも、おおよそ未来の動向などに理解があれば、企業のスタンスも

自ずと中長期になると思います。本当に良い企業ならば。 

mirai-syouten.hatenablog.com

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 少子高齢化・Tech&AIの進化などに鑑みると、就職や労働環境においても

「本当に良いものを作り上げるために必要な条件」というのがあります。

ボクが思う、今回の就活ルール変更と未来洞察において

予想できる企業スタンスを箇条書きにしてみますね。

 A.若者はどう考えても減少=希少性が高い→育成への投資が大きい

 B.解禁日がない=大学1−2年でも優秀な学生は囲っておきたい

 C.なんだったら高校生でも優れている人は唾をつけておきたい

 D.でも高校生・大学生なんてぶっちゃけみんなが優秀じゃないよね

 E.「何となく大学生」も多い=社会人になってから育つ奴もいる

 F.そうすると、何だかプロ野球ドラフト会議の様相を呈するか?

 G. Recurrent CareerとかRecurrent Internみたいなものも重要視される?

 H.「学びに年齢制限を設けない」の価値向上が加速する

 I.流動性が高い=退職しやすい=出戻りしやすい、のスタンスも大切

ボクはこんなだと思います。

「どんどん青田買いが増えるのでは?」という議論が多くなりがちですが

それは議論する話題の、ほんの一握りだと思います。

日本は良くも悪くもこれから加速的に国内環境が変化します。

それは以下のブログにも書いている通り。

mirai-syouten.hatenablog.com

 本当に大事なことは

 ・いつからでも学び直せて

 ・どこからでも挑戦できて

 ・いろんな人や価値の中で協力し合えて

 ・身の回りの課題や不便やワクワクに気づくこと

本当に良い企業は、こういうことにアンテナを張る全ての人が欲しい。

年齢・地域・国籍・性別関係なく。 

 

④若者が今考えるべきことは?

前々から言われてはいたものの、改めて変化が激しい現代。

就活ルール・世界のゲームルールが変わる中、どんなことを考え

何をしていくことが大切なのでしょうか?

これは本当に難しい。そして当たり前ですが「正解」は存在しません。

でもいくつかボク自身の拙い経験や未来洞察から言えることもありそうです。

④−1:「ずっと学ぶ」というスタンスでいる

 ぶっちゃけ「大学生になろうと思った理由」ってありますか?

 そんなに大層な理由じゃないこと多くないですか? 

 ボクも「何となく大学生にならないと恥ずかしい」的理由でした。

 今と時代は違いますけどね(笑)

 ボクは「何となく大学生になる」でも良いと思います。

 言い方を変えれば「大層な理由がなければ大学生になれない」も変でしょ?

 でも大事なのは「学生じゃなくなっても、大人になってからも学ぼう」

 このスタンスは大事。何を学ぶかって?そんなの解らなくても良い。

 社会人になってから「もっと学んでみたい」が出てくるはず。

 ボクも社会人になって、20代の頃はただガムシャラに仕事しました。

 そして30代半ばから、今まで感じたことがないくらい猛烈に

 「学びへの飢え」が出てきたのです。

 「大人になると忙しくて学べない」は嘘。ただの言い訳です。

 大人になっても学ぶこと・学び続けること。これをお忘れなく!

 

④−2:「とりあえず症候群」にかからない

 これは結構危険なのがこのご時世。

 「とりあえず海外に行こう」

 「とりあえずセミナーに参加してみよう」

 「とりあえずインターン行ってみよう」

 確かに行動がものを言う時代と言われています。あれこれ考えるよりは

 行動する人にこそ価値があるのは間違いありません。

 が、その動機が「みんなもやっているから」「とりあえず」では無意味です。

 直感的にでも「自分がやりたいな」と思ったことに手をつける。

 選ぶ動機は言葉にできなくても、外側ではなく内側から見つけましょう。

 

④−3:それでも「とりあえず」選んだら一旦ハマってみる

 このご時世、嫌なものから逃げても良いかもしれません。

 「逃げてもいいんだよ!」って言う人もたくさんいます。

 一方で「我慢することも大事!」「忍耐力が勝負を分ける」とも言われる。

 「どっちやねん!」って突っ込みたくもなりますが、

 要は「選んだんから、一旦どっぷりハマってみなよ」ってこと。

 どんなに好きなことをしているという人でも苦労も工夫もない人はいません。

 それは世の中の素晴らしい成功者をみていればわかります。

 「努力をする」というか、「苦しくてもどっぷりハマっている」

 何となくピンときませんか?中高生時代にも部活とか恋愛とか。

 似た経験をしたことがあるはず。それと同じ。

 どんなことでも「どっぷりつかってみる経験」は必ず意味を持ちます。

 それが成功しなくても、周りから評価されなかったとしても。

 

④−4:お金には触っておく

 これは結構前から語られています。

 何だかんだ、お金とか「何らかのスコアリングの仕組み」に触れた人は強い。

 今はお金。未来はお金以外の何かもあるでしょう。

 でも、何らかやってきたことを数値化・可視化する仕組みに

 ダイレクトに触っていた人は圧倒的に有利です。

 社会にこの経験の有無は大きな差を生むことは間違いありません。

 まだまだ日本で金融教育ってタブー視されています。

 でも重要なのは間違いない。ならば学校というコミュニティの外ででも!

 大学の授業だけでなく、生きた「実践値」を!

 

さていかがでしたでしょうか?

いよいよ働き方が変わります。そしてそれは同時に学び方も変わる時期。

これは学生だけの問題ではありませんよね?

そもそも人生を豊かに、自分にとって意味のある人生にするために

人は生きているはず。豊かにするための学びは一生。

それがたまたま「就活」という文脈で顕在化しただけなのだと思います。

 

いろんな意味で「豊かでいる」ためにも

ずっと学び続けて、新しい経験に触れて、ワクワクできるのが一番ですよね!

 

ではでは!

教育で自由に感動を作り出すことはできるか問題

 

【本日の目次】

 

 

①憧れとロマンはどこからやってくるのか?

京都大学特別教授の本庶佑さんがノーベル医学生理学賞を受賞しましたね。

京都大学強いなぁ…と思うワケです。

山中教授とかもそうですよね。

でもボクは「ノーベル賞」と聞くと、いつもこの人を思い出します。

どの先生もそうなんでしょうけど、この人の「熱量」が好きなんです。

あ、ちなみに何をやった方かは詳しく知りません(笑)

でも、とにかく印象に残っています。

確か何かのドキュメンタリー番組で彼が喋ったことだか、

テロップに出た名言だかが妙に記憶に残っているのです。

憧れて近づく  ロマンを持って第1歩

 カッコいいなぁ…と。決してノーベル賞を狙ったわけではない。

単純に、圧倒的に好きなだけ。熱量が違う。

「結果的に」道が開いていった…みたいな。

憧れとかロマンって、どのタイミングでどこからやってくるのでしょう?

もちろん人によって様々ですが、ボクはこう考えています。

感動の後、対象への「未知感」に触れた時かなぁとおもうのです。

人に対する憧れって、圧倒的に「自分にないもの」を持っている人ですよね?

ものや事象に対するロマンって、追求し解明したいという欲求に満ちていませんか?

そしてそれらは、必ず驚きや感動の後にやってくるんだと思うのです。 

 

②感動はどこからやってくるのか?

じゃあ感動ってどこからやってくるのでしょう?

この感動にも様々な種類がある気がしますが、

特に憧れやロマンに繋がるような強い衝撃と共に訪れる感動とか。

上の二つのツイート、驚きとか想定外ってあると思うんですよね。

ボクはアリババのCEOが「先生やりたい」なんて言うのは

ちょっと想定外でした。日本では先生って、少なくとも皆がいい目で見ない。

ボクは教育関係の業界で働いていますし、

ちびっ子達とたくさん触れ合う機会があります。

もちろん学校の先生方とお話をすることも多くありますが、

誰もが先生をよく思うか?答えはNOです。まあブラックとも言われますからね。

 

で、ZOZOの新聞広告。これ、社長はマジで知らされなかったらしいですね。

おそらく前澤社長も想定外であり、少なからず感動があったのでは?

「まあ多分これくらいかな?」と思っているものの上をいく。

期待を超えて、さらに上をいく。

そんな時に「感動」や「驚き」は生まれてくる、といいますよね。

 

③教育は「感動と憧れ」を設計できるのか?

でも、単純に想定外にいいことをやれば良いのか?

予想される期待をさらに超えていけば良いのか?

予定調和を壊し続けることでしか生まれないものが感動なのか?

ちょっと違和感もあるんですよね。ただのパワーゲームみたいになりそうで。

 

サイボウズという会社に「人事部感動課」という部署があるの、ご存知ですか?

www.1101.com

サイボウズの社長である青野さんの講演を聞きにいったことがありますが、

まず彼自身がとても会社とかチームのことを考えているんですよね。

だからこそこのような風変わりな部署ができたのかも。

 

で、この感動かの福西さんの話を読んでみると、感動の秘訣が書いてあります。

めっちゃ「人」にハマっているんですよね。

そしてその人の趣味嗜好にも興味を持ち、自分も趣味にハマってみる。

徹底しています。それこそ「感動させよう」という情熱が違う。

まあだんだん社内でもハードル上がっているので大変そうですけど(笑)

 

ボク、なるべくちびっ子達にも早いうちに感動や驚き、

そして憧れやロマンを持つキッカケだけはあげたいなぁ…って思うのです。

最近の教育現場や学校は、ちょっと違う風になっている感も否めません。

 「これだけ恵まれた時代、夢を持たなければいけない!」

 「君たちは何となく大人になるのではなく、『何者か』になろう!」

うん。こんな言葉には全くワクワクがないですよね。

 そうじゃなくて、もっと子供達にわかりやすく価値のあるものを

うまく見せる環境は作れないものかなぁ…って思うんです。

 

人はいつ憧れやロマンに出会うかわかりませんし、

それが大人になってからで遅いとも限りませんけどね。

でも、やっぱり若いうちであることに越したことはないし

ちびっ子のうちに憧れやロマンを持てると幸せですよね。

 

この問いに明確な答えはないのですけれども。

今、だんだんとボクの中で答えに近づきつつあること。

それは以下のようなことかなぁ、と。

 ・先生も「この子を喜ばせてあげよう!」に情熱があること

 ・先生自身が高いコミットメントを持つ趣味とか学びがあること

 ・生徒自身や生徒の趣味にどっぷりハマってみること

 ・先生自身が五感を研ぎ澄ましておくこと

 ・先生は先生であることにどっぷりとハマること

  (外野とか邪念に気を散らされないようにする)

 

純粋に教えるのが大好きな先生って、ちびっ子達にもその熱は伝わって

で「あぁ、ボクも先生になりたい!」ってありますよね。

あと、先生とめっちゃ楽しく話し合ったトピックで道が開けるとか。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

まだまだ探求したい問いなのですが、

何となく結論が出つつもあるので書いてみました。

ちびっ子達にハマってみる、自分の大好きにハマっている。

そんな人が先生をやれたら、教育を通じて「感動」が生まれる。

そしてそれはロマンや憧れに変わっていく。

もっと世界は明るくなる!

いいですねぇ。まずはちびっ子達と話をして

「教えてあげるよ?」ではなく「教えてよ!」から大人が始めてみては?

 

ではでは!

未来の学校に必要な3つのこと

 

【本日の目次】

 

 

①学ぶ価値=将来への投資ならば学校の価値は?

藤沢数希さんのツイートはかなりエッジが効いていますが

これ、至極ごもっともだと思いませんか?

確かに最近、大学も学部も増えすぎてという理由なのか

はたまた少子化によるパイの取り合いのせいなのか

とにかく学校の「宣伝文句」がどこもかしこも似ています。

そもそも大人たちが作る宣伝文句も似ているからなのかな…

www.itmedia.co.jp

まあ最近の学校だと、中学校も高校も、ほとんどどこもかしこも

 ・STEM(最近はSTEAM)教育

 ・ITを駆使した〇〇

 ・創造性を育む反転学習

 ・英語教育&プログラミング教育

 ・ディスカッションを取り入れたインタラクティブな授業

まあだいたいこんな言葉が並びます。

これらが大事ではない、と言っているわけではありません。

でも「とりあえず流行りに乗っておけ!」

みたいな業界の雰囲気はイヤ。

意味わからないけれども変わっちゃったよ!みたいな業界の方も多いのでは?

ちびっ子たちに実情を聞くと、よーくわかります。

そうすると藤沢数希さんがおっしゃる通り「謳い文句」

それ自体には意味ないんじゃねーの?ってなるわけです。

もう少しいうと、最近流行りの「大学行くべきか論争」とか、

その先の「企業か起業か?」みたいな問いかけにも繋がると思っています。

学ぶ価値は「将来への投資」という方は多いはず。

そうすると合格実績はもちろん、未来はそれに加えて

 ・在学中にどれくらい稼いだ実績がある学生がいるか?

 ・学生起業した人数

 ・学術論文の本数(世界ランキングにも影響しますしね)

 ・リカレント教育の整備と実績

こういう今まではあまり表に出なかった、そしてわかりやすく数値化できる

こういう指標を「学校で学ぶ価値」として出していく必要がありますね。

 

②「学校=閉じられた世界」という大問題

そもそも一般的な学校の最大も問題。

それは学校というコミュニティが先生も生徒も「閉じられている」ということ。

 ・遅々として進まない統一カリキュラムと教科書

 ・「みんなもやっているでしょ?」という謎の説得方法

 ・通知表で算数5を取っても「でも社会が3なのよね」という指摘

 ・公立の先生はそもそもお金稼いだことない人ばかり

 ・個性的であることは褒められても結局評価はされない

 ・進路指導や将来の話はかなり少ない(多分できない人が多数)

もちろん学校や地域による違いがるのはわかります。

が、実態はほとんど上記のようなことがあり

「あぁ!わかる!」っていう人も多いはず。

社会・お金・課題・対人などの点で外に開かれていない。

そしてそれ自体は問題として捉えられない。

なんだか「進撃の巨人」の巨大な壁があるみたいなイメージですよね。。

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この問題を解決して、価値のあるコミュニティに変えていく、

すなわち「未来の学校」を作るために必要なことって3つあるかなって思います。

以下、それを書いていきますね。

 

③必要なこと其の壱:カリキュラムを無くす

業界の方は受け入れることが難しい、一番最初にして最大のポイント。

ボクがそんな風に思っているのが「カリキュラム」

これは結構重たい問題だと思います。

そもそもの学問、そして塾は「必要と思った事柄」を、

「必要と思っている人」が学ぶことから始まりました。

だから学ぶことの本質を考えたら

「同じものを」「同じ時期に」「みんなが同時に」というのは変なのです。

みんなが同じことを同じようにやろうとするから

同調圧力・変な比較が生まれて、いらない承認欲求も生まれる。

ボクはそう思っています。ならばそれは不要です。

 

小学校・中学校からいきなり大学の単位制のようにしておく。

最初は当然戸惑いますし、親バイアスも凄いことでしょう(笑)

でも徐々にちびっ子たちも気づいて、自分で取捨選択できれば良いのです。

先生たちも学ばせたいことを、魅力的な案内で生徒に見せる。

そして「この授業で何が学べるか?」「どんなメリットがあるか?」

これをきちんとちびっ子たちにわかるように提示する。

で、学んだ単元とか科目をスコア化して持っておく。

これを受験などに適応させていけば良いと思います。

 

④必要なこと其の弐:お金かそれに変わるスコアリングを成績に反映

これも大切なことで、でも難しいかな…って思うのがこの部分。

社会に出た大人の方々、結構な人数で

「社会で直接役立つこと」「お金とか社会の仕組み」

こういったことをきちんと10代で勉強させて欲しかったという人がいます。

確かに、冷静に考えて「学ぶこと=将来の投資」だとすれば

お金とか、社会とか、産業構造とかをもっとリアルに取り上げても良いはず。

それも理論から入るよりも体験的な学びから入って

だってその方が人は学びますから。

赤ちゃんが言葉を学ぶとき、文法とか理論からは入りませんよね?

学生の頃は理論ばかりで実践がない、でも社会に出ると急に

成果結果を要求される。ならば、やはり早い段階で

「お金を稼ぐ仕組み」「投資の仕組み」「課題発見の方法」などは

実践やワークショップなどを通じて学びあった方が断然お得です。

 

…ただ、いかんせん日本の教育で「お金の話」はタブーなことが多い。

パッといってサッと変わる気配がない。

ちびっ子達に提供して、ちびっ子達がピンと来なければ辞めればいい。

それだけなんですけどね…

本当はお金じゃなくても良いんでしょうけれども、

今の社会はお金という「共通のスコアリング」がわかりやすいのでしょうね。

実際ボクも仕事で新しい義業とかコンテンツ展開に関わると

当たり前ですが「これは◯億円くらいのインパクトがあるミッションだ!」

とか言われることが多いですし、捉え方次第ですが悪いこととは思いません。

 

現実的にお金を扱うのが無理ならば、ポイントとかトークンのようなもの

トークンがわからん!っていう人はググってみましょう!)

を代わりに使ってでも「社会・地域での貢献がわかりやすいスコアリング」

これは子供のうちにしっかりと与えておくことは大きな意味があります。

そういえば最初の頃、こんな記事も書きました。

mirai-syouten.hatenablog.com

 

⑤必要なこと其の参:不足感・怒り・喜び・ワクワク…「エモさ」

最後にこちら。

起業する人の「熱量の源」ってこれだと思うんですね。

あとイノベーションは「不自由さ」とか「強い飢えや必要性」から起こるのかな、と。

それ以外だと本人がモーレツに好きなものが社会に認められる、みたいな。

マルッとまとめて「エモい」という感性をどう学校という環境で受容し

数多くの機会を創ろうとするか?

これは画一的な中から生まれることはまずありません。

「ドライブがかかる」という状態をいかに作るか?

「其の壱」のカリキュラムを作らない、はここにも関係しています。

計算して偶然の出会いを作る。考える余白を作る。そして感情を大切にする。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

最後の「エモさ」これは簡単には行きませんよね。

あえて簡単に仕組み化するならば大切なことは2つ。

 ①大人は全て「先生」になる可能性があることを認める

 ②オンライン・SNSで外に先生を求めていく

これです。これにより未来の学校は始まります。

カリッキュラムがないからこそ「?」で一杯になる。迷う。

そして純粋な興味や感情の振れ幅で向き合える。

身の回りの課題や面白いと思えることに向き合える。

自分の知らない世界に想いを馳せるだけでなく、見て聞いて話し合える。

そんなんハイブリッドな学習環境ができたら、

色んなものが一気に動き出すのは間違いない。

「一人一人の力は小さいから…」という言葉が単なる言い訳か

閉ざされた世界で教え込まれたまやかしであった、と気づくはずです。

そうなったら面白いですねぇ♪

 

ではでは!

生きる力 〜選挙は若者・飢餓感・必要性で変えよう

 

そういえば来年、いよいよ消費税がまた増税されますね。

ちきりんさんのツイートはいつも学ぶことが多いです。

そして改めて感じる政治・選挙の構造的な課題と財政問題

今回はこの辺りと教育について少し考えていきましょう!

 

【本日の目次】

 

 

 

①選挙の「1票の格差」って世代論で考えないと…

日本の借金っておいくらくらいでしょう?

よく社会の問題とかでも出てくることが多い数字です。

今や1088兆円。ほんの2−3年前は「このままでは1000兆円を超えてしまう!」

こんな風に危機(?)が叫ばれていました。

そしてついに1000兆円を超えてしまったわけです。

日本国民一人当たりがいきなり借金を背負っている、みたいに言われることもあります。

www.jiji.com

まあ一方でこんな記事もあったりするのですよね…

gendai.ismedia.jp

 

日本の赤字とか国債については色々は切り口で議論されています。

「何が正しいのか?」という答え探し、犯人探しをするのも良いですが

ここでそれはしません。だってぶっちゃけ大した意味がないから。今は。

でも、確実に言えることは

「財政政策と国民の信頼関係性構築は歪んでいる」ってことと

「日本国債の特異性から見ても今は決して平時ではない」ってことですよね。

消費税・社会保障・その他政治的公約。

これらを各党各人が市民に訴え、そして選挙があるわけですが

ここに構造的歪みがあるのは多くの人が指摘をしています。

それは選挙における「1票の格差」の問題。

これがとてもわかりやすいですね。

www.kousotu.com

ここにもあるように「1票の格差」とは選挙区による偏りが生む問題。

でもこれはもはや課題の本質ではありませんよね?

今、本当の問題はシルバーマジョリティーとでも言いましょうか

高齢者と若者の選挙における数的影響力の差。

選挙も勝つためにやるわけですから多数ゾーンを狙いますよね。

成人年齢の引き下げもわかります。

若者の政治離れを憂う人もいるでしょう。

でも、それは課題の本質ではない気がしています。

今目の前にある、あるいは向こう10年で起こりえる想定リスクは

世代を越えて、もっとフラットに語り合い意見交換をしていく。

そしてそれらは、いずれは「青年の主張」みたいなイベントではなく

リアルな政治の場にもきちんとバランスよく影響力を持てるようにせねばなりません。

ボクはそれを痛切に感じます。

なぜって?仕事柄たくさんの中高生、10代と接することがあるからです。

既に無理ゲー感満載。

若者の「どうせ無理」を作っているのは上の世代である気がしてなりません。

これを無くすためにも1票の格差是正は世代の偏りをなくすことが急務ですよね。

 

②世界第2位のイノベーション大国イスラエル

イスラエルの人口はわずか800万人。日本の約1/15くらいの規模です。

が、1万を超えるスタートアップを継続的に生み出すなど

イノベーション大国としての規模はアメリカについで世界2位。

サイバー大国・IT先進国としても有名です。

なぜか?諸説ありますが、彼らの言葉でいえばNecessity=必要性があるから。

地続きで内戦も多い。国の人口は少なく、つまり国力もさほどにない。

その状態でぼやっとしていると、あっという間に隣国に攻め入られて国家存続の危機になる。

だからこそ必死で考え、他国を先んじて力を持たなければならなかった。

そういうことが大きな原因の一つであるとよく言われます。

ボクが好きなデンマークのイノベーティブな国として有名です。

brave-answer.jp

ここもおそらくNecessityから発達したのだろうと思います。

人口は500万程度、母国語のデンマーク語は消滅危機言語に認定されています。

周りは地続きではなく海ですが、かつてバイキングに攻め入られた歴史があります。

イスラエルも、デンマークも「流動性」「必要性」「危機感・飢餓感」が

イノベーションや各種政策に大きな影響を与えているのだと思います。

 

③日本にはNecessityが無い…その理由は?

では日本「流動性」「必要性」「危機感・飢餓感」があるか?

ボクは個人的にはNOだと思っています。

流動性については歴史を紐解いても、他国と比べても

「持つ必要がなかった」のかもしれません。

周りは海で囲まれ、他国に攻め入られることも頻繁ではなく、むしろ稀。

色々な問題があるように語られていますが、それは本当に解決必要なのか?

医療問題・教育問題・社会保障

色々な議論はされます。ボクも勉強会に顔を出してみたり

専門家の話を聞きに行ったことがあります。

その時興味深かったのは、例えば医療の問題など

他国の医療制度の仕組みを聞くと「え!それを日本でやられるのはイヤ!」

とか言う人はメチャクチャ多かったのです。

海外留学といか、長めの海外滞在をした方々は良く

「いやぁ、やっぱり日本はいいなぁ。なんだかんだ言って幸せ」

とか言う人いますよね?やっぱり日本のクオリティは高い、と。

ボクは気遣いという文化は日本に特有で世界に誇れる文化風土であると思っています。

その文化風土によって作られたものに浸かっていると、

他国のサービスや在り方に少しばかり不足感や不安感が出る人はまだ多いのだと思います。

結局日本は住みやすいし、冷静に考えたら楽なんです。

 

④依存したい日本人「最後に政府がなんとかしてくれる」?

じゃあこのままでいいのか?

それがダメなことは皆なんとなーく感じてたりするのでは?

現状日本はとても良い国ですが、他国と比べて「随分捉え方が違うな」と

ボクが良く感じるのは二つあります。

 ◇みんなが「自分の国をどうしようか?」と思っているか否か?

 ◇自分・地域・国について「未来思考」できているか?

日本人て「地域が」「国が」という文脈になると

「おいおい、お前ごときが何えらそーなこと言ってんだよwww」

みたいな空気に絶対なりますよね。「身の程知れよ」みたいな。

確かに一人の人がいきなり大きなことはできません。

でもそれはどの国も一緒のはず。この点、デンマークは面白い思考があります。

Think Globally, Act Locally

思考は世界基準で、行動はローカルに。いいですよね。

「この自分の行動がどう周りを変え、それがどう世界に届くか?」

そんな風に考えていくのだそうです。翻って日本は?

いざとなると「自分の行動がどう影響するか?」とはならずに

「親が・先生が・自治体が・国がなんとかしてくれるはず」という思考が

上の世代ほど大きい気がします。だからクレームも平気で言っちゃう。

財政政策の問題も、医療制度も、税金問題も…

「最後は誰かがなんとかしてくれる」から抜け出さないと、

そのためにも若者世代の意見を真剣に聞き入れないと

「大きな変化のうねり」を感じることはないのでしょう。

 

⑤生きる力を育む

教育という視点で見た時、このような現状でできることってなんでしょう?

ここは結構いろんな「答えらしきこと」を話されている方は

素晴らしい大人の方がの中にもいらっしゃいます。

このお方などその代表格。他にもいろんな業界の方が、

いろんな切り切り口で若者へのメッセージを送っています。

ボクはトータル、「生きる力」をしっかりと持っておくことだと思います。

全体的に多いな、と思い誤解も産みやすいメッセージ。

「好きなことをやればいいよ!」

「イヤなら逃げてもいいんだよ!」

この二つかな、って思っています。

「好きなことをやればいい」は共感します。

が、「好きなことがわからない」という人が多いのもまた事実。

「本気で探したことがないんだよ」というものの、

言われた相手はどうすることもできず立ち往生…はよくある光景。

 

「イヤなら逃げてもいい」もわからなくはないけど…

何も考えずに逃げすぎちゃうとか、「どこに逃げればいいの?」ってなる。

これもよく見る光景です。

 

「生きる力を育む」ということは

まさに答えがないことへの挑戦。今までの社会のように

「この〇〇をやれば大丈夫!」

「押さえておくべき5つにポイント!」

とかがあるわけではありません。胡散臭いことこの上ない(笑)

のですが、あえて「多分こういうことは大切だな」と思う

大きな時代と世界の潮流から考える、具体的にやったほうが良いこと、

これをつらつらと書いてみます。

 ・自分で決めたことならばちょっとくらい辛くても辛抱してやる

 ・本当に大好きならば理解者0名でも没頭する

 ・キャンプ・登山・野宿とかは、やるならガチ目にやる

 ・デジタル当たり前の世界では「デジタルで何かを作れる」を当たり前に

 ・だからプログラミングとかは触っておく

 ・結局いつの時代も困りごとは「お金」「健康」「対人関係」

 ・だから買い物はちびっ子からさせる

 ・お小遣いのあげ方、バイトでの稼ぎ方、投資とかは一工夫

 ・無理矢理でもいろんな人に会う、会わせる

 ・だから若いうちに外国の友達を、海外で作ってくる

 ・英会話教室行くよりも海外の友達とか恋人作ってみる

この辺かなぁ、って思います。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

「どうせ政治は変わらない」は、しばらくはあるかなぁ…

でも、今からできることを、しておくことは山ほどあります。

何よりも自分自身の「生きる力」を高めておく。

それが来たるべき時に大きな役に立つのは間違いありません。

大人もちびっ子も、たくましく前向きに自分と向き合っていく。

そして世界と向き合っていくための「生きる力」を共に育めたら良いですね。

 

ではでは!