マツのみらい商店

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生きる力 〜選挙は若者・飢餓感・必要性で変えよう

 

そういえば来年、いよいよ消費税がまた増税されますね。

ちきりんさんのツイートはいつも学ぶことが多いです。

そして改めて感じる政治・選挙の構造的な課題と財政問題

今回はこの辺りと教育について少し考えていきましょう!

 

【本日の目次】

 

 

 

①選挙の「1票の格差」って世代論で考えないと…

日本の借金っておいくらくらいでしょう?

よく社会の問題とかでも出てくることが多い数字です。

今や1088兆円。ほんの2−3年前は「このままでは1000兆円を超えてしまう!」

こんな風に危機(?)が叫ばれていました。

そしてついに1000兆円を超えてしまったわけです。

日本国民一人当たりがいきなり借金を背負っている、みたいに言われることもあります。

www.jiji.com

まあ一方でこんな記事もあったりするのですよね…

gendai.ismedia.jp

 

日本の赤字とか国債については色々は切り口で議論されています。

「何が正しいのか?」という答え探し、犯人探しをするのも良いですが

ここでそれはしません。だってぶっちゃけ大した意味がないから。今は。

でも、確実に言えることは

「財政政策と国民の信頼関係性構築は歪んでいる」ってことと

「日本国債の特異性から見ても今は決して平時ではない」ってことですよね。

消費税・社会保障・その他政治的公約。

これらを各党各人が市民に訴え、そして選挙があるわけですが

ここに構造的歪みがあるのは多くの人が指摘をしています。

それは選挙における「1票の格差」の問題。

これがとてもわかりやすいですね。

www.kousotu.com

ここにもあるように「1票の格差」とは選挙区による偏りが生む問題。

でもこれはもはや課題の本質ではありませんよね?

今、本当の問題はシルバーマジョリティーとでも言いましょうか

高齢者と若者の選挙における数的影響力の差。

選挙も勝つためにやるわけですから多数ゾーンを狙いますよね。

成人年齢の引き下げもわかります。

若者の政治離れを憂う人もいるでしょう。

でも、それは課題の本質ではない気がしています。

今目の前にある、あるいは向こう10年で起こりえる想定リスクは

世代を越えて、もっとフラットに語り合い意見交換をしていく。

そしてそれらは、いずれは「青年の主張」みたいなイベントではなく

リアルな政治の場にもきちんとバランスよく影響力を持てるようにせねばなりません。

ボクはそれを痛切に感じます。

なぜって?仕事柄たくさんの中高生、10代と接することがあるからです。

既に無理ゲー感満載。

若者の「どうせ無理」を作っているのは上の世代である気がしてなりません。

これを無くすためにも1票の格差是正は世代の偏りをなくすことが急務ですよね。

 

②世界第2位のイノベーション大国イスラエル

イスラエルの人口はわずか800万人。日本の約1/15くらいの規模です。

が、1万を超えるスタートアップを継続的に生み出すなど

イノベーション大国としての規模はアメリカについで世界2位。

サイバー大国・IT先進国としても有名です。

なぜか?諸説ありますが、彼らの言葉でいえばNecessity=必要性があるから。

地続きで内戦も多い。国の人口は少なく、つまり国力もさほどにない。

その状態でぼやっとしていると、あっという間に隣国に攻め入られて国家存続の危機になる。

だからこそ必死で考え、他国を先んじて力を持たなければならなかった。

そういうことが大きな原因の一つであるとよく言われます。

ボクが好きなデンマークのイノベーティブな国として有名です。

brave-answer.jp

ここもおそらくNecessityから発達したのだろうと思います。

人口は500万程度、母国語のデンマーク語は消滅危機言語に認定されています。

周りは地続きではなく海ですが、かつてバイキングに攻め入られた歴史があります。

イスラエルも、デンマークも「流動性」「必要性」「危機感・飢餓感」が

イノベーションや各種政策に大きな影響を与えているのだと思います。

 

③日本にはNecessityが無い…その理由は?

では日本「流動性」「必要性」「危機感・飢餓感」があるか?

ボクは個人的にはNOだと思っています。

流動性については歴史を紐解いても、他国と比べても

「持つ必要がなかった」のかもしれません。

周りは海で囲まれ、他国に攻め入られることも頻繁ではなく、むしろ稀。

色々な問題があるように語られていますが、それは本当に解決必要なのか?

医療問題・教育問題・社会保障

色々な議論はされます。ボクも勉強会に顔を出してみたり

専門家の話を聞きに行ったことがあります。

その時興味深かったのは、例えば医療の問題など

他国の医療制度の仕組みを聞くと「え!それを日本でやられるのはイヤ!」

とか言う人はメチャクチャ多かったのです。

海外留学といか、長めの海外滞在をした方々は良く

「いやぁ、やっぱり日本はいいなぁ。なんだかんだ言って幸せ」

とか言う人いますよね?やっぱり日本のクオリティは高い、と。

ボクは気遣いという文化は日本に特有で世界に誇れる文化風土であると思っています。

その文化風土によって作られたものに浸かっていると、

他国のサービスや在り方に少しばかり不足感や不安感が出る人はまだ多いのだと思います。

結局日本は住みやすいし、冷静に考えたら楽なんです。

 

④依存したい日本人「最後に政府がなんとかしてくれる」?

じゃあこのままでいいのか?

それがダメなことは皆なんとなーく感じてたりするのでは?

現状日本はとても良い国ですが、他国と比べて「随分捉え方が違うな」と

ボクが良く感じるのは二つあります。

 ◇みんなが「自分の国をどうしようか?」と思っているか否か?

 ◇自分・地域・国について「未来思考」できているか?

日本人て「地域が」「国が」という文脈になると

「おいおい、お前ごときが何えらそーなこと言ってんだよwww」

みたいな空気に絶対なりますよね。「身の程知れよ」みたいな。

確かに一人の人がいきなり大きなことはできません。

でもそれはどの国も一緒のはず。この点、デンマークは面白い思考があります。

Think Globally, Act Locally

思考は世界基準で、行動はローカルに。いいですよね。

「この自分の行動がどう周りを変え、それがどう世界に届くか?」

そんな風に考えていくのだそうです。翻って日本は?

いざとなると「自分の行動がどう影響するか?」とはならずに

「親が・先生が・自治体が・国がなんとかしてくれるはず」という思考が

上の世代ほど大きい気がします。だからクレームも平気で言っちゃう。

財政政策の問題も、医療制度も、税金問題も…

「最後は誰かがなんとかしてくれる」から抜け出さないと、

そのためにも若者世代の意見を真剣に聞き入れないと

「大きな変化のうねり」を感じることはないのでしょう。

 

⑤生きる力を育む

教育という視点で見た時、このような現状でできることってなんでしょう?

ここは結構いろんな「答えらしきこと」を話されている方は

素晴らしい大人の方がの中にもいらっしゃいます。

このお方などその代表格。他にもいろんな業界の方が、

いろんな切り切り口で若者へのメッセージを送っています。

ボクはトータル、「生きる力」をしっかりと持っておくことだと思います。

全体的に多いな、と思い誤解も産みやすいメッセージ。

「好きなことをやればいいよ!」

「イヤなら逃げてもいいんだよ!」

この二つかな、って思っています。

「好きなことをやればいい」は共感します。

が、「好きなことがわからない」という人が多いのもまた事実。

「本気で探したことがないんだよ」というものの、

言われた相手はどうすることもできず立ち往生…はよくある光景。

 

「イヤなら逃げてもいい」もわからなくはないけど…

何も考えずに逃げすぎちゃうとか、「どこに逃げればいいの?」ってなる。

これもよく見る光景です。

 

「生きる力を育む」ということは

まさに答えがないことへの挑戦。今までの社会のように

「この〇〇をやれば大丈夫!」

「押さえておくべき5つにポイント!」

とかがあるわけではありません。胡散臭いことこの上ない(笑)

のですが、あえて「多分こういうことは大切だな」と思う

大きな時代と世界の潮流から考える、具体的にやったほうが良いこと、

これをつらつらと書いてみます。

 ・自分で決めたことならばちょっとくらい辛くても辛抱してやる

 ・本当に大好きならば理解者0名でも没頭する

 ・キャンプ・登山・野宿とかは、やるならガチ目にやる

 ・デジタル当たり前の世界では「デジタルで何かを作れる」を当たり前に

 ・だからプログラミングとかは触っておく

 ・結局いつの時代も困りごとは「お金」「健康」「対人関係」

 ・だから買い物はちびっ子からさせる

 ・お小遣いのあげ方、バイトでの稼ぎ方、投資とかは一工夫

 ・無理矢理でもいろんな人に会う、会わせる

 ・だから若いうちに外国の友達を、海外で作ってくる

 ・英会話教室行くよりも海外の友達とか恋人作ってみる

この辺かなぁ、って思います。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

「どうせ政治は変わらない」は、しばらくはあるかなぁ…

でも、今からできることを、しておくことは山ほどあります。

何よりも自分自身の「生きる力」を高めておく。

それが来たるべき時に大きな役に立つのは間違いありません。

大人もちびっ子も、たくましく前向きに自分と向き合っていく。

そして世界と向き合っていくための「生きる力」を共に育めたら良いですね。

 

ではでは!