マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

未来の入試必勝パターンとは?そしてあと一つ、足りないものは・・・

【本日の目次】

 

①今のままなら学校なんてクソ食らえ!は変わらない

ボクは「教育」にとても未来を感じています。

今は「儲からない」「意味がない」と言われやすい分野でもありますが(笑)

以前から色々記事を書いています。

mirai-syouten.hatenablog.com

mirai-syouten.hatenablog.com

mirai-syouten.hatenablog.com

 他にもこれ系はたくさん書いています。

色々な教育観に触れて、5000家庭以上の子供を受験させたい保護者の方と話して、

実際に5000人以上のちびっ子たちとも話し合ってみて。。。

それでボクなりに今出ている結論は

 ①「学校」という場そのものに意味や価値は無い。

 ②出会う人・付き合う人で学びは全く変わる

 ③「学ぶこと」はなるべく「遊び」と「働き」に寄せて行ったほうが良い

 ④受験という仕組みも無駄が多い。推薦とかただの忖度じゃん。

と、こんな感じです。そして今も大筋は変わっていません。

 

②変わり始まる入試の仕組みと子供達との向き合い方

が、少しだけ「光明が差したかな?変わりそうかな?」というのは④です。

世間でも有名な「2020年にセンター試験がなくなる!」とか

「2020年は明治維新以来の教育改革ぜよ!」とか。

https://www.benesse.jp/kyouiku/kyouikukaikaku/img/180828/education.pdf

あ、ボクはベネッセの回し者ではありませんので(笑)

さらに、ここに書かれていることって基本ネガティブなんですよね。

なんか不安で煽るような。

未来は少子高齢化ですし、課題先進国であることは間違いありませんが

「AIに仕事が奪われる!」とかを今だに叫ぶのはどうかと思うわけですね。

 

未来にとって極めて重要なことは、課題や問題をあげつらって不安がることではなく

課題や問題を自分で発見できることの方なんです。

だから「なんかコレやりにくいなぁ…」とか「コレがもっと〇〇ならオモロイのに…」

こんな風であれば良いわけです。変に不安で煽らない。

 

そう思うと最近少しずつ「あ、こういう風に入試が変わってくれたら面白い!」

そんな風に感じるものが増えてきているのです。例えばこんな問題。

「幸福を感じられる暮らし」は、人によって異なります。中高生を対象に

社会人になった時に「幸福を感じられる暮らし」を次の5つの指標で答える 

という調査があります。この調査にあなたが答えるとして、次の5つの指標を

「幸福に感じられる暮らし」のために大切だと思う順に並べ替え、

その記号(A〜E)を書き、それをもとに問いに答えなさい。

  A.衣食住が充実していること

  B.健康であること

  C.余暇が充実していること

  D.やりがいのある仕事をすること

  E.信頼できる友人がいること

 

(問い)

指標を追加し6つにして調査を行うとしたら、あなたはどのような指標を

追加しますか?ふさわしいと思うものを一つ挙げ、それを追加した理由を

90字以内で書きなさい

いかがでしょうか?これ面白くないですか?大人でも難しそう。これを15歳で解く。

そしてこの問題、正解は基本的には存在しないのです。

あるのは自分の意見と、なぜそう思ったかという理由。それだけです。 

同じように15歳の子供達に以下のようなお題についてディスカッションさせた、

という問題も少し話題になりました。

日本は諸外国と比べて女性の管理職が少ないという課題があります。

どうしたら女性の管理職が増えてくると思いますか? 

 まあ。。。

この問題はあまり面白みがないというか

「大人が困っていそうなことを、そのまま子供に丸投げてるやん!」

というツッコミが入りそうなテーマですが。でも正解がないものを、

議論によって人との関わり方を見る。そういう意味では面白いな、と思います。

2020年の本格的な入試改革、そしてさらに2024年の完全な改革完了を待たずに

既にたくさんの入試問題で「大きな変化」が見られています。

実際はたくさんの変化があるものの、まだまだこうした変化は「変わりもの」

として受け止められているのは否めませんが。

 

③向こう5年〜10年の入試で勝つために必要な経験とは?

こうした傾向はとても良い傾向。では、こうした未来の入試の必勝方法とは何か?

それは以下の二つ。

 ①ただの紙と鉛筆の勉強ではなく新聞を読みニュースを見ること

 ②上記①いつの時代も同じ。加えて大人や年齢世代の違う人たちと議論すること

この二つです。特に②が大事。これが考えを豊かにします。

インプットだけじゃダメ。話してみる。書いてみる。同世代でまとまらない。

ここまでやると読む・観るとは全く異なる成長が必ず実感できます。

そしてこの環境を作るのは、今はまだ結構ムズイ・・・

こういう環境をお家で作ってみる・近所同士で場を設けてみる。おそらく入試の類は

近い将来、暗記しなくてはいけないというものではなくなるはずです。

なぜか?それこそ「暗記大会」ならばAIの方が強く、人間ができる必要はさほどに無いからです。

あるとすればスポーツ競技のように「それ自体人間同士で競い合う面白さがあるもの」

こういうものは競争として残ります。が、入試や学校での学びは「暗記競技」とは

全く異なった文脈にあるのは皆さんもイメージ湧きますよね?

例えばこういう本とかを、大人子供で議論するとか面白いですよ!

 

 

④あと一つ、教育の仕組みに足りないもの

つい先日、こんな記事が出ていて、とても興味深く目を通しました。

thebridge.jp

この記事に出てくる「GAFA」という言葉をご存知でしょうか?

G= Google

A=Apple

F=Facebook

A=Amazon

言わずと知れた世界有数のグローバル企業。これらの企業は「やはり」と言って良い

大学卒業の資格は不要だ、というわけです。

これはある意味当然のことですよね?

この記事の中では学歴ではなく「時代性」と「期待値分析」という二つが

指標なり得る、みたいな論調ですね。どういうことかというと、

 ①どんなものに興味を持って、何を学んでいる人なのか?(学習歴)

 ②その学んでいることは未来にどんな価値を生みそうか?(市場価値予測)

この二つが学歴に変わる武器になる、ということ。

これはこれで悪く無いとは思うのですが、ちょっとしっくり来ないこともあります。

別に未来の市場予測に「期待値」を乗せることが本当に良いのか?

それは「儲かるかも!」という情報だけで株や仮想通貨に手を出すことに似ています。

そして結局一つの方向性とか大多数がいく方向に飲まれてしまう。それは意味がない。

では将来の入試や10代の学びの仕組みに足すべきたった一つのことは何か?

それは「実際に社会実装する経験をどうさせていくか?していくか?

これです。未来予測とかじゃなく、いま身の回りにある課題に向き合い

自分なりに行動や発明をしてみて、社会に組み込んでみる。

そのために大人にどんな協力を仰いだのか?どんな苦労があったのか?

どんな失敗をして、どんな感情に支配されたのか?

それを大人が用意したバーチャルな課題(=今最新の入試問題)と変えて評価する。

 

採点基準とかどーでもいいんです。入りにくさ・入りやすさもどーでも良い。

だって「入ったら人生勝ち組」なんて無いんだから。

大人が気にしている採点基準とか数値化とかはもう少し諸外国に真似る。

失敗でも成功でも「社会実装を試みて何らか経験がある」ならば興味深いですよね?

まして何か利益を生んだり、経済を回したとなれば…企業は放っておきません(笑)

 

さて、いかがでしたでしょうか?

大人たちが思っているよりも早く、おっさんたちが見ているよりも相当早く

世の中は変わっています。それを老害たちが足踏みさせてはいけない。

何だったら別に学校法人や行政に期待せず、

個人や民間が意識して「学校ではなく経験や学習歴をみます!」といえばいい。

大学卒業資格には意味がありません!って言ってしまえば良いと思います。

いつの時代も「官」から動いていませんので。「民」で改革。個人で変革。

それを支援してくれる学校ならば、高いお金を払ってもいく価値がある時代。

今、そして近未来はそうなりますよね。ほぼ確実に。

 

そもそも大人たちも行き詰まっている時代。

ちびっ子達とも手を取り合って、面白い社会・課題解決を前向きにできる社会を

きちんと意見しあって作り出していける未来だと素敵ですね!

(もしこれを読んだ学校・企業の方は是非社会実装の工夫を一緒に考えましょう!)

 

ではでは!