マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

来るべき令和時代。幸福大国に学ぶ、日本人らしい幸せの作り方

巷は入学式・入社式シーズン。

様々な、それぞれの「新生活」が始まりますね。

そして今年は日本国民全員にとっても「新生活」が始まる年。

いよいよ今月いっぱいで平成が終わり、令和元年が始まります。

そんな時代の変わり目に、改めて「日本人らしい幸せとは?」を考えます。

 

【本日の目次】

 

 

①数字で見る幸福大国デンマークの特徴

ボクはデンマークが大好きです。

以前こんな記事も書いていました。

mirai-syouten.hatenablog.com

mirai-syouten.hatenablog.com

デンマークは幸福大国としても有名な国。

「なぜ幸福度が高いのか?」にはいろいろな理由があるんでしょうが

いろんな数字・ランキングから、ボクなりにその理由を書いてみます。

 

まずはコーヒーの消費量。

日本は年間のコーヒー消費量は世界43位だそうですが

デンマークは世界7位。まあよく飲みます。

デンマークのどのホテルも、だいたい置いてるのはお冷ではなくコーヒー。

そのせいなのか、朝食とかも日本と比べるとすごくスローでいい感じ。

デンマークだとクリスマスとか何かの記念日にはまず外出しない。

家の中で、家族や恋人とまったり過ごすのが王道なのです。 

クリスマスとかのバイトは時給がいいから働く、などまずあり得ないのだとか…

あと、北欧の人って凄く家具とか食器にこだわりますよね。

特にデンマークの人は椅子に凄くこだわっている印象です。

IKEAは国が違いますが北欧で幸福大国の仲間であるスウェーデンの企業。

家でも、ホテルでも、おしゃれな家具と食器、そしてコーヒーの香りから始まる…

うん。これだけでも幸せなイメージが湧きますね(笑)

 

そして、ランキングではありませんが、消費税率25%という

高負担な国としても有名です。

でも、その分教育費も医療費もほぼ全て国が負担してくれます。

これ、めちゃくちゃ良いですよね?

学ぶことにお金の不安もなく、医療も経済的不安なく受けられる。

これだけでも凄く気持ちは楽に、前向きに生きられそうですよね?

だからなのか、一人当たりGDPもとても高い国。世界ランクは6位で

27位の日本と比べると一人当たりGDP額は1.7倍も多いそうな。。。

めちゃくちゃ稼いでいます。それもITを駆使していたりとか、

クリエイティブな仕事で付加価値を生んでいるものが多い!

これも余計な悩みや不安なく、心に余白があるからこそ、なのでしょうか??

首都コペンハーゲンは住みやすいとし世界1になったこともあり

国民貧困率の低さ1位の国でもあります。すごい!

 

②幸福大国が抱える課題と不安

そんな国も、もちろん完璧ではないのです。これは当たり前。

いろんなデータを見ると違った見方ができそうです。

 

例えば離婚率。これは45%だそう。相当高いですよね?

日本でも「3組に1組は離婚する時代」とか言われていますが

デンマークの場合は「半分は離婚する国」ということになります。

そして、その率とほぼ同じ46%の割合で不倫するそうですよ…(世界ランク2位)

高福祉の国であり、依存しないと生きていけないということがないからこそ

日本のように「玉の輿」「専業主婦」みたいな発想はないのでしょうね。

女性も自立、というか一人で十分生きていける。

 

でも、その結果として新たに起こる課題もあるのです。

 

10万人あたりの自殺は11.9人で近隣国と比べてもかなり高い。

(日本が24.4人なのも課題ですけど…)

他にも世帯人数が少ないという課題もあるようです。

これは18歳になると皆家を出て自立する腐臭があることにも影響するみたい。

そして働かなくても生きていけちゃうからか、

結果的には所得格差も結構問題になっているのです。

 

日本も

「これからは個人の時代だ!」

限界費用がどんどん下がっているから安価でなんでもチャレンジできる!」

そんなことが叫ばれ、どんどん浸透しているようにも感じます。

ハード面だけ見れば、世界的にも幸福大国のはずです。

でも、なんかズレてる。

さて、来るべき令和の時代に私たちはどう生きることが大切なのでしょう?

 

③揺り戻しの時代。そして古き良き日本へ

日本もデンマークも、個人が活躍できる時代の良し悪しがあると思うのです。

それは日本のような物質的充足、デンマークのような精神的充足があっても、

必ずしも良い方向に行くわけではないのです。

デンマーク人の心の中には伝統的な「ヤンての掟」というものがあるのだそうです。

gigazine.net

この10個の掟がデンマーク人の心にあるらしいのですよね。

1:あなたが特別な存在だと思ってはならない
2:あなたが人と同様に有能だと思ってはならない
3:あなたが人より賢いと思ってはならない
4:あなたが人より優れているとうぬぼれてはならない
5:あなたが人より物知りだと思ってはならない
6:あなたが人より重要だと思ってはならない
7:あなたが人より何かに秀でていると思ってはならない
8:あなたは人を笑ってはならない
9:あなたが誰かに助けてもらえると思ってはならない
10:あなたが人に何かを教えられると思ってはならない

 

でもこの考えも、今の若者たちにはあまり受け入れられないそうで…

「なんだか古臭い!」「もっとバリバリやりたいのに!」みたいな。

 

でもボクはこの考え方に、日本人が未来に今とは違う形で

世界をリードするヒントが隠されている気がしています。

デンマークの伝統的な考えって「禅の精神に近い」ともよく言われます。

このヤンての掟も、禅でいう「和光同塵」に考えがとてもよく似ています。

www.rinnou.net

 謙虚さと慎ましやかな心遣いを感じますよね。

ちょっと前だと「いかがわしい」「胡散臭い」「宗教勧誘か?」とかなりそうですが

ボクは意外とこの方向に日本の未来を見ています。

そして、もちろんビジネスにおいても、学びにおいてもこういうマインドが必要。

そんな風にも思うわけです。

 

さらに、デンマークには無く、日本が古来から持っている大事な考え方。

それは「和(輪」を尊ぶ=一人では無く皆でやる」というところでしょう。

 

家族みんなでやる

隣近所の方々皆でやる

気の合う仲間とみんなでやる

 

こういうのは日本が一番得意な国だと思います。

テクノロジーの進化によりコミュニティの作り方は多様になったけど

やっぱり日本は「個」よりも「和と輪」がしっくり来ます。

 

皆さんも令和の時代に

「本来日本が大切にしてきた、していた文化ってどんなものだろう?」

そんなことを語り合ったり、探して見たりしてください。

その中に21世紀を幸福に生きるヒントはたくさん隠れていますよ。

思いもよらないところから面白い発見があるかも・・・!

 

ではでは!