お小遣いとお給料のあげかた
お小遣いルールで悩んだこと、ありませんか?
従業員を雇っている経営者の方ならばお給料の決め方でしょうか。
今日は「お小遣い」というテーマで、大人から子供まで考えたい
「お金のあげ方・もらい方」の話をします。
【本日の目次】
- ①お小遣いのあげ方あれこれ
- ②我が家のユニークなお小遣いルール
- ③お金ではなく「価値」のことを考える
- ④新入社員の初任給制度は?
- ⑤学校ではあまり話題にならない大切なこと
- ⑥お小遣いのあげ方、こんな具合に。
①お小遣いのあげ方あれこれ
旦那にあげる金額はさておき(笑)、子供に「いくらあげるか?」ということは
なかなか「これ!」というルールはなく様々。
ある人は「子どもが欲しい物を買えるより、少し低めにあげるべき!」とか
(これは後々稼ぐ感覚を養わせるためみたいですね)
ある人は「特定の額は挙げず、欲しい物ができた時に買ってあげる」とか…
そして意外にも(?)いまだに多いのが
「◯歳だったら◯円あげて、それから1歳大きくなるにつれて100円ずつ増えていく」
のようなあげかたなんですって。
これって何か意図があるのか、と思いきや「なんとなく」という家庭が多いのです。
年齢が上がると自動的に増える…というのは「年功序列社会」の名残でしょうか?
何か意図があればまだしも、ボクは決して良いやり方だとは思いません。
今までたくさんの子供たちと接してきましたが、大企業病のように
「その内大きくなればもらえるお金は上がっていくものだ」と、
その価値を考える機会を失っている子達も沢山いました。
②我が家のユニークなお小遣いルール
ボクの家は記憶する限り、とてもユニークな方法でお小遣いをもらっていました。
埼玉といっても、何しろ田舎でした。畑や田んぼもあったので
家事手伝い以外の農耕系お手伝いも多かったです。その農耕系お手伝いが
「季節ごとの労動」になり、その労動で生み出したものでお小遣いが変動する仕組みでした。
例えば秋。枯葉が舞い落ちるシーズン、この枯葉を集めて蓄え、翌年「腐葉土」という
畑の野菜を育てるための堆肥にして使用するのです。
この「枯葉集め」が秋の定例労動だったわけです。自分の身の丈半分ほどある大きな袋に枯葉をいっぱい集める。
それを母上のもとに持っていく。すると1袋50円もらえるわけです!
でもまあ、めんどくさいわけですよ。子供ながらに楽して儲けたい!みたいな(笑)
そこでできるだけ枯葉をフカフカに入れて、1袋あたりの労働量を抑えて持っていきます。
そして袋を渡すと…手に持って重さを確認した母上はジロリをこっちを見て
「これで50円分なの?」
とボクに問うわけです。つまり見た目は似ているが、相当の価値じゃないのでは?と。
そう問われた場合、ボクが取れた手段は二つでした。
・値段を下げてお小遣いをもらってしまう(30円くらいだったような…)
・もう一度枯葉を獲りに行って納得してもらうようにする
こうして稼いだ(?)お金で買ったチョコアイスの美味しかったこと…
③お金ではなく「価値」のことを考える
今でこそお金の価値や資本主義のあり方について新しい考えが産まれていますが
それでもまだ、それは理論理屈であり「体感できている」という方はごく少数です。
(もちろんボク自身もわかっているとは言い難いですが)
仕事がら、沢山の新社会人や学生の方々とお話をする機会があるのですが
彼らとの話の中で「働くってどういうことだと思う?」と質問してみると
「…時間と引き換えにお金をもらうこと?」といまだに言われます。それも多数。
体感的には10人中8人は「時間の切り売り」的な答えをしています。
自分たちが何かしらの「価値」を生み出して、その価値に対して何かしら資本やお金が動いている
そういう「働き方」をしてみよう、と考えたり学んだりしたことがないのです。
おそらく大学の理論理屈の講義以外は。
お小遣いも年功序列制、アルバイトも時間労動では当然かもしれません。
お小遣いに限らず「自分の価値」「他者に与えられる価値」などを考える機会が
小さい頃からあること。それは昭和世代でいう(失礼!)学歴よりもずっと有益です。
それを「お小遣い」という日常から始められたら…
下手に習い事や塾などに行かせるよりもずっと有益だと思いませんか?
④新入社員の初任給制度は?
2015年を過ぎたくらいからでしょうか、いろいろな企業でユニークな給与制度が
採用され、いろいろなメディアで紹介されるようになりました。
例えばボクが「面白いなぁ」と思うのは「ZOZOTOWN」でおなじみの
スタートトゥデイという会社。
この「みんな平等で、得た成果もみんなでシェアする」というのは面白いですよね。
これも結果的に「しっかり価値を生み出せたか?」を意識できるような仕組みです。
他にも「一律初任給にしない」「副業OK」「いきなり高額(価値を生むので)」
などもどんどん増えていますね。
ただ、実際のところは、いわゆる「大手企業」だとまだまだ初任給一律・年功序列
このような仕組みを採用している会社は多いです。
これでは「ガンバってもがんばらなくても同じ」という気分になったり
「こんなにやっているのに評価されていない」となっても仕方ないですよね?
こちらの意識調査を見ても、少しずつ「生み出す価値とお金の関係」に
意識を向けている人は増えていると言えるのかもしれません。
ただ、この記事にあるような「きちんと評価いてほしい!」は実は昔からあり、
それと同じくらい昔から言われていて、今だに話題になるのは「安定」というテーマ。
まだまだ「年功序列」のマインドは根深いのかもしれません。
⑤学校ではあまり話題にならない大切なこと
まあ学校のセンセは働くこととか稼ぐことの意味を教えてくれない。
それどころか大抵の人はお金そのものをよく分かっていないのでは?
とさえ思いたくなる人多くないですか?
ボクが地元の中学・高校に通っていたからかもしれませんが、そんな人ばかりでした。
そして今もそうかも知れませんが、先生とか教育関係の方って
「教育=清貧」という考えの方が多いですよね。
お金さえあれば良い、とは思いませんが、教育を「先行投資」と考えるならば
少なからず「学ぶこと」と「働くこと」は密接に関わっているべきです。
それこそ「本当の安定」を得るためにも。
⑥お小遣いのあげ方、こんな具合に。
じゃあ結局お小遣いってどうあげたらいいのよ?ってなりますよね。
さすがにみんなが畑仕事とかないですからね(笑)
以下のようなステップはとても面白いと思います。
・家族で「お手伝い」「おうちの仕事洗い出し」をしてみる
↓
・それぞれの仕事について「やってほしいこと」「値段」を決める
(これは家族みんなでやると面白い)
例.机を拭いたら5円・食器を片付けたら10円など
↓
・お互い小まめに振り返りを入れてみる。
子ども「あの仕事は◯◯だからもっとお小遣いをあげても良いのでは?」
母上「窓拭きはなんとなくやらないでキレイにしてくれないとあげられない」
みたいな感じ。ここのポイントは「フラットに話し合う」こと。
いかがでしょうか?
価値について考える、自分にできることを考えることは、
早ければ早いほど良いと思います。
程度はあるかもしれませんが、小さいうちから・楽しみながら大人も子供も
価値について考え、話し合う機会ができたら素敵ですよね!
それでは今日はこの辺で。
ではでは!