マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

未来への学び① 〜幼少期・始まりの教育〜

 

落合陽一さんのツイート「レーゾンデートル」ってどんな意味なんでしょう?

日本語で一番しっくりくるのは「存在価値」でしょうか?

ボクがボクであるということは?「自分らしさ」って何だろう?

簡単そうで難しいテーマです。

これを見ていて「教育で年齢とか成長段階別に意識することあるよなぁ」

って思いました。現時点では、やはり年齢ごとの「大切にしたい学び」とか

「周囲の人の関わり方」が凄く成長や思考に影響するのです。

これらについて自分の指導経験も振り返りながら、

年齢成長段階別の「より良い指導支援」「環境づくりのポイント」について

書いてみます。How Toではなく、考えの機会として書きますね。

 

【本日の目次】

 

①「褒める」ことの罠

最近ボクの中で流行っているYouTuberの番組で「しばなんチャンネル」

っていうのがあります。ご夫婦でYouTuberであり、生まれたてのお子様も

ちょくちょく登場するわけです。子育て日記的なコーナーがあって

めちゃくちゃ微笑ましい…

「ハイハイしていた赤ちゃんが歩いた!」とか

「ご飯を全部食べた!」的なものとか。

子を持つ親の方は共感するポイントで

「いろいろなことができるようになる我が子」を見守る愛おしさ…

これって格別ですよね。

でも、この時「よくできたねぇ!」「エライねぇ!」という言葉を使います。

これがなかなか曲者なんです。

あ、決して子育てを否定したりdisったりしているわけではありません。

「褒める」っていうことは良くも悪くも滅茶苦茶パワーがあるんです。

だからそのパワーの使い方を誤ったら怖いなぁ、と思うのです。

過去にボクはこんな記事も書いています。 

mirai-syouten.hatenablog.com

 ボクの指導経験上、ちびっ子たちは褒めてあげると本当に努力します。

夢中になり、のめり込むのです。そして学んだことを得意げに披露してくれます。

なぜか?

それは「褒められたいから」です。

認めて欲しい。肯定して欲しい。それ自体は決して悪くありません。

でも怖いのは「褒めて欲しいから空気を読んじゃう」になること。

これは自分の興味関心ではなく、明らかに周囲を気にしてしまいます。

親の意見であればなおのこと。

「お母さんはこれをやれば褒めてくれる」とか。

確かに成長はしますが、この時に「褒められることが目的化されてしまう」

これに使ってしまうと、3歳くらいまでの成長にして、既に

「何のために仕事してるかわからない」

「何でこんなに周りが気になるんだろう?」

という人を創り上げてしまうリスクを孕んでしまうことになりかねません。

 

 

②「本当の自分らしさ」を創る二つの支援方法

特に0歳〜3歳で大事なことって何でしょうか?それは以下のようなことです。

 STEP1:絶対的な肯定(褒めるではなく)

 STEP2:本人の純粋な興味や関心のままでやらせる(与えてみるのはOK)

 STEP3:できたことを褒めもせず・注意もしない

 STEP4:(特にお母さんは)常にニコニコしてあげる=心理的安全の確保

 STEP5:これらが前提で異なる価値や意見に出会ったら対話の時間をとる

この時「何を与えるのか?」「本人に合っているのか?」

こういう悩みは尽きませんよね?

この中にある「multiple intelligence」っていう理論や指標は参考になります。

これに類するもので興味があれば与えてみても良いです。

で、それが伸びるのか、興味関心を持ってくれるか。

好きになるのか、不得意になるのか。

ここについて悩んだり一喜一憂する必要がないのです。

人によって伸びていくもの・自分の関心は異なります。

うまくいかない・興味が持てない、で良いのです。経験が大事。

うまくいかなくても良いんだ!自分の興味でいいんだ!

と思ってもらうことが時期的にはとても大切なのです。

だからこそSTEP4とSTEP5を意識してあげるだけで

「グッと伸びる」かはわかりませんが「豊かな経験」を積むことができます。

 

③この時期だからこそ「喧嘩は親の出る幕ではない」

0〜3歳の時期に最も大切なことは、

ここまで書いてきた通り「圧倒的に自分であることの認識」です。

そのために環境を用意して、大人が興味関心についていってあげる。

これで良いのです。褒めるでもなく・否定や意見もせず。

本当に身体的に危険なこと以外はグッと我慢です。

子供同士の喧嘩・自分とは違う価値観を持った人との出会いによる戸惑いもそう。

基本的には「見守る」「にこやかにしておく」これは徹底した方が良いでしょう。

小さい頃の喧嘩で泣くこと、少しくらい痛い思いをしても良いのです。

ここで親が、大人が出てきてしまっては育つものが育ちません。

「〇〇しちゃダメでしょ!」

「みんなも⬜︎⬜︎してるでしょ?何であなたはできないの?」

ありがちですが、これも要らないでしょう。

これも「人に迷惑なことをしてはいけない」という

大人の論理や世間体であり、そもそも「それが本当に迷惑なのか?」

これについては本当のところわからないのです。

ちびっ子の頃の喧嘩こそ大人・親が出ることは控えておきます。

「違う考えを持つ人とうまくやっていくこと」

「それぞれの個性を向き合わせていくこと」

こういうことをちびっ子同士で学び合う環境づくりこそが

ちびっ子たちを次のステージへと自然と成長させていくことになります。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

未来への学びシリーズ第1弾。

実はこの0歳〜3歳の学びが一番大事、という説もあるかも。。。

そうすると「もう遅えよ!」という声も聞こえてきそうですが…

多分「年相応というか成長段階に最適な考え方・学び方」があるのだと思います。

だからこそ10歳の学びも、大人の学びもある。

でも、その中でもボクたち日本人が一番根っこの部分で大事なことが

この「幼少期」にあると思っています。

もちろん部分的には「新しい何かを始める時期」にも応用できますので

新社会人・新しい習い事を始めた人・新しい環境でのリスタートの方…

そんな方々の参考に、少しでもなれば幸いです。

 

ではでは!