マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

いよいよ働き方と学び方の壁が溶ける時

 

【本日の目次】

 

経団連の報道

冒頭のツイートにも貼ってあるように、

いよいよ「就活ルール」が変わりますねぇ。

高度経済成長期以来ずーっと続いてきた学生の就活ルール

約65年の時を経て、ついにルールが、ゲームが変わります。

ボク自身、3年くらい前から「学び方と働き方ってすげー似てる!」

こんな風に思うことが増えました。ブログでもかつてこんな記事を書きました。 

mirai-syouten.hatenablog.com

mirai-syouten.hatenablog.com

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今回の経団連の見解について、アンチな意見として

「就活にルールを設けないと学業が疎かになるのでは?」

こんな意見が出ているそうですよ。ボクは思いました。

え?就活のせいで学業が疎か?バカなの??と。

そもそも何のために学ぶのでしょうか?

「働くために学問があるわけではない!」

そんな意見もありそうですが。でも、何のために学ぶのでしょう?

答えは当然一つではないですし、正解なんてものはありません。

それを前提でどんな答えがあるかを考えてみると…

 ◇世界と自分を知るため

 ◇自分の知っていることを世の中に伝えるため

 ◇とりあえず周りのみんなが勉強はしているから

 ◇学んだことで資格を取ったり専門性を高めたりするため

 ◇院・修士・博士に進むため=社会実装できる価値を生み出すため

 ◇単純に探求したい問いがあるから

 ◇働く時に有利だから

 ◇単位取得=修学=学歴が欲しいから(それこそ就活のため)

いろんな答えはありますが、その多くは

「将来働く時に何らか生かすことができるから」

これは圧倒的に多いのでは?

また同時に日本のポスドク問題などは、まさに「働き口」

これに関する問題が大きくついてまわります。

そのように考えると、今回の経団連の発信によって

学業が疎かになるどーのこーのは、あまり大きな懸念事項ではありません。

それ以上に注目するところは多々あるはずなのです。

 

②企業はどんな動きを取るだろう?

さて、今回の報道・変更を受けて企業など産業社会の方々はどのような動きを取るか?

これについては早速様々な見解・憶測が飛んでいるわけです。

企業によって全く見解が異なるのでは?と思うわけです。

今まではある意味ルールによって縛られていたわけです。

その中でもギリギリグレーを責めている企業もあれば

きちんと律儀にルールに則った動きをする企業もある。

それが今回のような「実質的なルール廃止」によってどうなるか?

ルールが亡くなった時にこそ、「個性」や「スタンス」が浮き彫りになるはず。

ボクはそう思います。

100の企業があれば、採用スタンスは100通り。

この「ルールが亡くなったことによって新たに生まれた独自ルール」

しっかりと読み込み、企業の思惑や背景を知る必要はありそうですよね。

 

③良い企業の特徴を予想する

何をもって「良い企業か?」というのも今や難しい時代。

でも、おおよそ未来の動向などに理解があれば、企業のスタンスも

自ずと中長期になると思います。本当に良い企業ならば。 

mirai-syouten.hatenablog.com

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 少子高齢化・Tech&AIの進化などに鑑みると、就職や労働環境においても

「本当に良いものを作り上げるために必要な条件」というのがあります。

ボクが思う、今回の就活ルール変更と未来洞察において

予想できる企業スタンスを箇条書きにしてみますね。

 A.若者はどう考えても減少=希少性が高い→育成への投資が大きい

 B.解禁日がない=大学1−2年でも優秀な学生は囲っておきたい

 C.なんだったら高校生でも優れている人は唾をつけておきたい

 D.でも高校生・大学生なんてぶっちゃけみんなが優秀じゃないよね

 E.「何となく大学生」も多い=社会人になってから育つ奴もいる

 F.そうすると、何だかプロ野球ドラフト会議の様相を呈するか?

 G. Recurrent CareerとかRecurrent Internみたいなものも重要視される?

 H.「学びに年齢制限を設けない」の価値向上が加速する

 I.流動性が高い=退職しやすい=出戻りしやすい、のスタンスも大切

ボクはこんなだと思います。

「どんどん青田買いが増えるのでは?」という議論が多くなりがちですが

それは議論する話題の、ほんの一握りだと思います。

日本は良くも悪くもこれから加速的に国内環境が変化します。

それは以下のブログにも書いている通り。

mirai-syouten.hatenablog.com

 本当に大事なことは

 ・いつからでも学び直せて

 ・どこからでも挑戦できて

 ・いろんな人や価値の中で協力し合えて

 ・身の回りの課題や不便やワクワクに気づくこと

本当に良い企業は、こういうことにアンテナを張る全ての人が欲しい。

年齢・地域・国籍・性別関係なく。 

 

④若者が今考えるべきことは?

前々から言われてはいたものの、改めて変化が激しい現代。

就活ルール・世界のゲームルールが変わる中、どんなことを考え

何をしていくことが大切なのでしょうか?

これは本当に難しい。そして当たり前ですが「正解」は存在しません。

でもいくつかボク自身の拙い経験や未来洞察から言えることもありそうです。

④−1:「ずっと学ぶ」というスタンスでいる

 ぶっちゃけ「大学生になろうと思った理由」ってありますか?

 そんなに大層な理由じゃないこと多くないですか? 

 ボクも「何となく大学生にならないと恥ずかしい」的理由でした。

 今と時代は違いますけどね(笑)

 ボクは「何となく大学生になる」でも良いと思います。

 言い方を変えれば「大層な理由がなければ大学生になれない」も変でしょ?

 でも大事なのは「学生じゃなくなっても、大人になってからも学ぼう」

 このスタンスは大事。何を学ぶかって?そんなの解らなくても良い。

 社会人になってから「もっと学んでみたい」が出てくるはず。

 ボクも社会人になって、20代の頃はただガムシャラに仕事しました。

 そして30代半ばから、今まで感じたことがないくらい猛烈に

 「学びへの飢え」が出てきたのです。

 「大人になると忙しくて学べない」は嘘。ただの言い訳です。

 大人になっても学ぶこと・学び続けること。これをお忘れなく!

 

④−2:「とりあえず症候群」にかからない

 これは結構危険なのがこのご時世。

 「とりあえず海外に行こう」

 「とりあえずセミナーに参加してみよう」

 「とりあえずインターン行ってみよう」

 確かに行動がものを言う時代と言われています。あれこれ考えるよりは

 行動する人にこそ価値があるのは間違いありません。

 が、その動機が「みんなもやっているから」「とりあえず」では無意味です。

 直感的にでも「自分がやりたいな」と思ったことに手をつける。

 選ぶ動機は言葉にできなくても、外側ではなく内側から見つけましょう。

 

④−3:それでも「とりあえず」選んだら一旦ハマってみる

 このご時世、嫌なものから逃げても良いかもしれません。

 「逃げてもいいんだよ!」って言う人もたくさんいます。

 一方で「我慢することも大事!」「忍耐力が勝負を分ける」とも言われる。

 「どっちやねん!」って突っ込みたくもなりますが、

 要は「選んだんから、一旦どっぷりハマってみなよ」ってこと。

 どんなに好きなことをしているという人でも苦労も工夫もない人はいません。

 それは世の中の素晴らしい成功者をみていればわかります。

 「努力をする」というか、「苦しくてもどっぷりハマっている」

 何となくピンときませんか?中高生時代にも部活とか恋愛とか。

 似た経験をしたことがあるはず。それと同じ。

 どんなことでも「どっぷりつかってみる経験」は必ず意味を持ちます。

 それが成功しなくても、周りから評価されなかったとしても。

 

④−4:お金には触っておく

 これは結構前から語られています。

 何だかんだ、お金とか「何らかのスコアリングの仕組み」に触れた人は強い。

 今はお金。未来はお金以外の何かもあるでしょう。

 でも、何らかやってきたことを数値化・可視化する仕組みに

 ダイレクトに触っていた人は圧倒的に有利です。

 社会にこの経験の有無は大きな差を生むことは間違いありません。

 まだまだ日本で金融教育ってタブー視されています。

 でも重要なのは間違いない。ならば学校というコミュニティの外ででも!

 大学の授業だけでなく、生きた「実践値」を!

 

さていかがでしたでしょうか?

いよいよ働き方が変わります。そしてそれは同時に学び方も変わる時期。

これは学生だけの問題ではありませんよね?

そもそも人生を豊かに、自分にとって意味のある人生にするために

人は生きているはず。豊かにするための学びは一生。

それがたまたま「就活」という文脈で顕在化しただけなのだと思います。

 

いろんな意味で「豊かでいる」ためにも

ずっと学び続けて、新しい経験に触れて、ワクワクできるのが一番ですよね!

 

ではでは!