マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

学歴不要時代に役立つ3つのこと

近年、就職は圧倒的に売り手市場。

毎年学生の内定率は90%をゆうに超える時代です。

一方で早々に辞めたくなる・早期退職の数字も少なからず増加傾向にあるワケです。

それが良いか悪いかの単純な話にはなりませんが、確実に20年前と変わったのは

 ◆学歴に関係なく就職することは可能な時代になって久しい

 ◆入った会社が嫌なら辞めることもさほど問題ではない=流動性は高くなった?

一方、こういう時代だからこそ注意すべきこともあります。

スタートアップ経営者などを務めていらっしゃるそもんずさんが

Twitterでこのようなことを呟いていました。

 

学歴で未来が決まらなくなった時代

人生100歳時代と呼ばれるようになった時代

「10年ひと昔」どころか「1年ひと昔」の時代

親と子で見えている世界や価値観が違いすぎて合わせにくい時代

 

だからこそ、大人も子供もみんなで一緒に「数字の変化と学びの変化」を

改めてシェアして考えることに意味があります。では一緒に考えていきましょう。

【本日の目次】 

 

 

①大学入試が変わった→だから学歴も就職も変わった

バブル世代というと1980年代後半〜1990年代前半。

このころの各種数値はこんな感じでした。

 大学数:500校ほど

 大学進学率:35%前後(1990年で36.3%)

 18歳人口:1990年で205万人

これが2010頃年になると以下のように変わります。

 大学数:800校弱(20年前の1.6倍)

 大学進学率:55%超(20年で20%以上UP)

 18歳人口:120万程度(80万人減少)

いかがでしょうか?わずか20年でこれだけ変化しました。

こうやって並べてみるとわかりますが、親の感覚と子供達、若者の感覚では

大学に入る意味や価値はそもそも違ってきて当然です。

進学率でもわかるように、昔は「大学に入る=希少性が高い」が成り立ちました。

だから生活はある程度約束されたのです。ところが上の数字でもわかるように

今、大学進学の希少性は下がっています。だからそれ自体に価値は無い。

就職も同様に考えると、その価値が上がっているか下がっているかは

想像に難くありません。今はそんな時代になったのですねぇ…

大学も、将来の働き方ビジョンが変わり始めていることへの危機感・国としての人材育成課題を感じており、入試制度も変化の必要性を訴え始めています。

 

②「簡単」な時代だからこそ学ぶことを忘れない

newspicks.com

簡単に大学に入れるのに(入れるようになったから?)こんなことが課題として議論されています。日本人は先進国一学ばないそうですよ。

確かに、多くの社会人・いい大人たちは「仕事が忙しくて…」が口癖。

様々理由はあれど、確かに学ばない人が多いですよね。

ずーっと仕事、休日は疲れを取るために寝っぱなし。。。

 

で、ボクが最近「あ、これって実はマズイのかも」と思っているのは、

大学入試もそうですが色々なものが「簡単」になっていることなんです。

 

簡単に大学に入れてしまう。

簡単に就職もできてしまう。

簡単に退職もできてしまう。

簡単に買い物もできてしまう。

簡単にサービスも受けられてしまう。

簡単にレコメンドも貰えてしまう。

結果、考えなくても・学ばなくても生活が簡単にできてしまう。

だから、あまりものを考えなくなってしまう…

 

「考えること」「学ぶこと」は人間ができる最高最大の可能性。

「簡単」に溺れて大切なことを忘れないよう注意していきたいですね。

 

 

③学歴不要時代に役立つ3つのこと

上に書いたことは現時点でほぼほぼわかること。これにAIやテクノロジーが加わると

さらに未来は不確実性を増します。ていうか変動要素が多すぎて大変な国が日本…

課題は山ほどありますが、まずはボクたち一人一人が来るべき未来に備えるために、

今回はボクが思う3つの大切なことを書いてみます。

③−1 :学歴よりも「学習歴」

学歴は先にも書いた通りインフレ気味。価値はどんどん下がっています。

なおかつ学ばない人が多いならば、単純に「学び続けること」は

それだけで希少性が高まることにもなります。

是非ご自身が「何を学んだか」「やってみて楽しい学び」

「やってみてつまらなかった学び」など、様々な学びを分類しておくと良いです。

学ぶ内容や項目は千差万別。しっかりと学習歴を持っていると、

実はそれだけで唯一無二になりやすくなります。

③−2:正解より「課題発見」と「最適解」

今までは「正解を持っていること」が重要でした。時代は変わった、と言いつつ

残念ながらまだまだ正解やベストプラクティスを求める人や組織は多いです。

受験などはその典型です。が、いよいよその意味や価値はなくなります。

一方で、様々な物事の変化によって「新たな課題」がバンバン登場してくるはず。

月単位・年単位で変化し新たな課題が出るとするならば、大切なことは

「今、何が課題なのか?」「人は今何に困っているのか?」

こういったことに常にアンテナを張っておくことは大切で、

その感性に大人も子供も関係ないと思います。

事実、世の中を大きく動かす素晴らしい改革者はだいたいの場合「若者」です。

決して経験豊富な大人だけができているわけではありません。

そして改革する若者達は「何が正しいか?」の判断軸では動きません。

「より良いもの」「よりワクワクするもの」など、柔らかくフィットする

そんな直感的な解答のプロトタイプからはじまって、柔らかく解を変えていきます。

それが最終的に一番良いことを知っているのでしょう。

③−3:競争より「共創」

最近少しずつ聞かれるようになった「共創」という言葉。

別に難しく考える必要はありません。要は「みんなでやろうよ」ってことです。

先に「世の中を動かす改革者は若者だ」と書きましたが、

一方で先人の知恵もとっても貴重です。もちろん子供いうこともバカにはできません。

むしろものすごい閃きや煌めきがあったります。だったらみんなで作っていく。

会社の人も、学生も、主婦も、NPOも、子供も、アーティストも、フリーターも。

そうすると地域社会にとって抜け漏れない「みんなにとって良いもの」ができます。

多分、このことは昔から感覚的にわかっている方は多いはず。

キャンプのご飯はなぜ美味しいか?みんなで作ったご飯はなぜ美味しいか?

ボクはこの感覚と共創の感覚はとっても近いと思います。

最近よく「ギブ&テイクじゃなくてもっとギブが大事なんだ!」という方がいます。

そしてこの考え方は今後拡大していくとマツは思っています。

そして、ギブ&ギブが当たり前になったその先に「じゃあ皆んなで作っちゃう?」

みたいなノリがきっと価値を持ちます。

 

いかがでしたか?

もうすぐ、もうそこまで来ている予測不能の超格差社会の時代。

それを憂うことなく、子供の未来を不安がることなくこの3つを頭に入れて

ちょっとだけ生活のスタイルを変えてみてください。

「より良いのはどんなだろう?」「みんなでやってみようか?」

そんな口癖からでも十分変わるとボクは思います。そしてボクも実践中!

ではでは!