10年後も安定を得るたった一つの方法
1日遅れましたが昨日はこどもの日。
お子様がいらっしゃる方は楽しい時間を過ごされましたか?
そうでない方も街に出れば沢山のイベントがあったかと思います。
長かった連休ももうすぐ終わり。
来週からはまた学校が始まったり、会社が始まったり…
そんな連休の最終日、今回は皆さんと「安定」について考えて見たいと思います。
①10年後の仕事はどうなりそう?
もはやここに紹介しなくても良いくらい一気に有名になっちゃいましたね。
もちろんボクも買って読みました!
大人も子供も読めるように書かれている、未来への示唆に富んだ本です。
(ちびっ子達には少々難しいかな?でも頑張って読んでみて欲しい!)
この本、すごーくざっくりいうと以下のようなことが書いてあります。
1.資本主義(お金中心の世界)はもう変わってきているよ!
2.技術やAIの発達で今ある仕事がなくなるかもよ!
3.でも、新しく生まれる仕事・ニーズが高まる仕事もありそうだよ!
4.働くことって、仕事ってどんな風な未来になるんだろう?
さてこのような本を紹介すると、世の小学生から高校生のお子様を持つお母さん達
あるいはキャリアセミナーみたいなものに参加している大学生は
上記1〜4のどの項目に注目すると思いますか?
皆さんは1〜4のどの項目が気になりましたか?
ちなみにボクは仕事柄、母親向けの教育セミナーなどで話す機会が多くありました。
ボクは一方的に話すのはあまり好きではなく
質問をしたり、みんなで考えて意見交換してみたり
そんなコミュニケーションの取り方が大好きです。
もちろんセミナーでも。
ですから、その場で・すぐにおおよそそこにいる皆さんの
考えや悩み・不安に直接接することができました。
おそらく7割くらいの方は2と3が気になるのです。
できれば安定が欲しい。
勤める会社が倒産して欲しくないから就活は「とりあえず大手」と考えたり
大手希望ではなくても、聞いたこともない会社への内定が出ると
「どこそれ?大丈夫なの?」と意味もなく不安になったりします。
②予想の価値
でも、ちょっと考えてみてください。
無くなりそうな仕事・未来に需要がある仕事って予想し当てることってできますか?
ある程度の方向性はわかっても「当てる」というのは不可能です。
聞いたことがないような会社が数年後に誰もが知っている会社になっていたりする。
そういうことも最近はとても多いですよね?逆もまた然り。
あれほど巨大で、安定であった会社・業界があっという間に崩れていく…
(金融業界然り、アパレル業界然り…)
予想はよそう、と。おやじギャグ全開ですが。
「予想」は逆さまに読むと「うそよ!」ですしね(笑)
だとすると、お母さん方は我が子を思うあまり、大学生の皆さんは安定を欲するあまり
無くなりそうな仕事を敬遠し、残りそうな仕事についてのスキルを得ようとする。
その発想自体があまり役に立たないことになります。
実際、この本以外でも有名なところでは
米スタンフォード大学のオズボーン教授による論文で
「現存する仕事の47%はAI・テクノロジーに代替される」という発表があったり
World Economic Forumでは
「2020年までに、人数にして500万人分の仕事が消滅する」と語られました。
なくなる仕事が多数あることは避けられないでしょう。
新しい仕事が多数出てくることもわかります。
でも…
どんな仕事が実際消えてしまうのか?
どんな新しい仕事が安定していて儲かるのか?
これは誰にもわかりません。
資格を持っていたって、MBAを取得したって、
せいぜい後付けで分析できるくらいでしょう。
つまりこの発表や報告だって、実はそれほど価値がないのかもしれません。
③10年後も安定を得るために
じゃあ何に興味を持って
何に注力して努力することが正しいのでしょう?
今何をすることが「安定」に繋がるのでしょうか?
上述の1〜4の中で選ぶとすれば、4についてしっかりと考えておくこと。
これがとても重要なのだと思います。(正解はありませんが)
そもそも皆さんが得たい「安定」とは何なのでしょう?
お金?学歴?地位?
多分どれも正しい人には正しく、正しくない人には正しくない。
これは皆さん何となくわかるのではないでしょうか。
では、これらが明らかに正しくない=安定にならず、
不幸のスパイラルに陥るのはどのような時か?
これはほぼ例外なく「誰かの期待に応えて得た学歴や地位の場合」です。
ボクが関わってきたたくさんの中高生・大学生。
そして学生から社会へと巣立っていった人たち。
その中で将来について悩んでいたり、今の環境に不満…というより不安がある人。
その人たちは自分の決断に悩みや不安があるのではなく
「期待をかけてくれている人たちになんて思われるか?」
ここにとても悩んでいる人が圧倒的多数でした。
我が子と愛する親の気持ち。
親の期待に応えたい学生の皆さんの気持ち。
どちらも尊いものですし、それ自体は全く否定するものではありません。
が、我が子に期待をかけることが「安定」を得ることには全くなりません。
親の期待に応え続けることで得られる「安定」などありません。
安定など求めても、そもそも昔から未来などわからないのです。
ましてやこれだけ変化が激しく、不確実なご時世です。
だからこそ「そういえば働くって何することだっけ?」
と問いを立てることはすごーく大切なことなんです。
どうせ誰もがわからない未来です。
だったら考え込んで不安になるよりも、自分にとって楽しいことをやって
心の安定を得る。その方がどう考えてもお得だと思いませんか?
④初めて自転車に乗った時のこと
最後に子供から大人までイメージできそうな例えで未来の働き方を考えてみます。
皆さん初めて自転車に乗った時のこと、覚えていますか?
補助輪のない自転車に乗った時のこと。
幼稚園時代のボクは、補助輪なしでは自転車に乗れないビビリでした。
そんなボクを見た近所のお姉ちゃんが、ボクに特訓をしてくれたのです。
最初は半泣きでヨロヨロでしたが、お姉ちゃんの上手な教え方もあり
その日の夕方には無事に補助輪無しで自転車に乗ることができたのです!
乗れるようになった後も何度かコケて、膝を擦りむき泣いていましたが
それでも「背中に羽がついたような感覚」を忘れたくなくて
痛みに耐え、目に涙を溜めつつも日が沈むまで夢中で自転車を漕いでいました。
未来の働き方のヒントって、多分この「頑張るより夢中」という感覚なのかな、と。
安定した職に就きたい
未来もできれば安定を得ていたい
多分こういう思いって、要は「楽したい」ってこととイコール何ですよね。
ラクであっても、楽しくなくて、何と無く誰かに決められてやるような仕事では
本当の意味での安定は得られないと思います。
だからこそ自分にとっての「楽じゃないけど楽しいこと」を探してみましょう!
ではでは。