続・平成最後の夏期講習with落合サロンメンバー
我が子へ何故教育を与えるか?
— マツ☆creative leadership for KIDS (@matukage1830) 2018年8月27日
ほとんどの場合「幸せになって欲しい」がその理由になる。
でも親・大人側が「我が子にとっての幸せとは?」と問いを立てることが無いと、与えるものがブレる。
結果「普通に働いてもらえれば良い」とか最も昭和的で残念な結論になる。
のび太にとってドラえもんの存在は、現代の文脈でいうと資本主義にとってのベーシックインカム。
— マツ☆creative leadership for KIDS (@matukage1830) 2018年8月26日
のび太は生活がしんどかった。ちょっとゆっくりしたかった。前向きな意味で依存が必要だった。だからドラえもんという未来からの投資があった。
事実、再び立ち上がったのび太は実に良い大人になった。
今年の夏に「平成最後の夏期講習」が行われました。
世間一般ではちょびっと話題になったくらいかもしれませんが、
個人的にこれは画期的でした。
いや、教育業界関係者や教育に関心がある人にとっては「事件」というレベル。
(あまり良い表現ではないですね…)
ボクもリアルタイムで視聴して、勢いで記事を書きました。
で、同じようにこのイベントを視聴し、教育に関心を持つメンバーで
自分達になりに「これからの教育について」考えてみよう!っていうことで
つい先日、全くバックグランドの違うメンバーが集ったわけです。
オンラインサロンの威力というか効能というか、
一部界隈では既にかなりの熱量になっていますが、改めてその面白さを実感しました。
オンラインで呼びかけて、意見交換して、ライブで集う。
これは未来のコミュニティとして本当に面白いですよね。
で、ディスカッションしてきました。
全ての内容をお見せできませんが、こんな感じ。
うーん…
字が激しい!
これだけで「なるほど!」となる人はちょっと尊敬しますね。
長時間、非常に濃い話をしたのですが、改めて自分の解釈を整理とともに綴ります。
教育って凄く抽象度は高いのですが、それでも良いのかな、と最近は思っています。
教育は色々なものの「根っこ」になるのでどうしても抽象度は高いのですよ…
ではいってみましょう!
【本日の目次】
①教育がイケていないのは世代論・西洋東洋の考え方から来ている
「日本て教育イケてないよね!」
「とにかく教員が不足していて満足に授業ができていない!」
「いや、そもそも教員が教養不足だ!」
まあいろんな声が聞かれてます。
これらの意見はどれも半分正解で半分は「必ずしもそうとは言えない」って感じ。
でも、もっと根本的な問題は何か?それは世代・世相による教育観の変化やズレ。
これが最も深刻な問題でしょう。
実際に議論でも出たんですが、まず親世代の教育っていかが主流です。
教育=子供に言うことをきかせる
教育=社会のルールを学ばせる
教育=家族的思考がベース・東洋的・多神教的
続いて子供達世代や「今の社会風潮」から必要とされる教育。
教育によって自立することを学んでほしい
自分一人でも食っていけるようにならないと!
自分で考えて、自分の言葉で語れることが大切なんだ=西洋的・一神教
見比べていただければわかりますが、そもそもが違う根っこで始まっています。
多くの親世代はおそらく上のような教育を受けてきたはずです。
だから、世の中の変化はなんとなく感じながらも下のような教育というよりも
ついつい自分が慣れているので、今まで自分がされてきたようにしてしまう。
習慣というのは怖いもので、無意識であればあるほど「慣れ」を選択しちゃうんです。
②社会が変わったら、働き方が変わったら学び方=教育も変わって当然
インターネットの登場から明らかに世界は変わりました。
そしてスマートフォンの登場でそれが一気に加速しました。
ここ5年くらいで働き方・個人のあり方・お金の価値なども激変しています。
さらに次の5年、もっともっと様々なものが変わるでしょう。
何が・どう変わるかは明確ではありませんが、変わることは確実です。
よくある教育の残念パターン。
それはどうして良いかわからない故に、自分達がそうであったが故に
冒頭にあるような「普通の生活」「とりあえず幸せ」というような
よくわからないフワッとしたものを何と無く追っかけてしまうのです。
これは本当に残念だし危険。無駄にピアノ・水泳・塾とか散財しちゃう。
こんな時は「大人にとって良いとされること」これを参考にするはアリです。
例えばこんな感じ。
ビジネスブレークスルー大学学長の大前研一さんが提唱されている「自分を変革する3つの方法」
— マツ☆creative leadership for KIDS (@matukage1830) 2018年8月26日
①時間配分を変えること
②住む場所を変えること
③付き合う人を変えること
これは大人も子供も当てはまる。
特に子供の場合、①〜③全てに影響を与えちゃうものは何か?
それは学校である。
大人の社会は動きやすくなったが、子供達はまだ人生に重大な影響を与える機会=学校をうまく選べない。うまく選べないのは
— マツ☆creative leadership for KIDS (@matukage1830) 2018年8月26日
①学区・履修などの制度上の課題
②親の経済力など物理的課題
この二つ。サクッと解決は難しいかもしれないが、働く価値が変わったならば学び方改革もあって良いはず。
①本当に楽しいと思える内容を地域・学校・自治体で個々に提示
— マツ☆creative leadership for KIDS (@matukage1830) 2018年8月26日
②単位取得制や義務化をやめる。子供達も経験を実績として積めば良い。経験積んだら、飽きたら辞めれば良い。
③大人も子供に学校来てもらいたいなら子供にお金を払って通ってもらえ!
アリだな!
最後の方は単なる理想論ですが、考えようによってはできることもあります。
①学校含めて1日の時間の使い方を一緒に考えてみる
②住む場所(ちびっ子達の生活メイン場所=学校)も流動的に考えてみる
③付き合う人=ピアノ・塾など「事ベース」ではなく「人ベース」で考えてみる
こういうことは工夫次第で結構できることがあります。
今一番考えるべきことは「何をさせておけば安泰か?」ではありません。
「どんな人と一緒の時間を過ごせるか?」「そのためにどんな場所を与えるか?」
これです。そして驚くほどこのことが話題の中心になりません。
食いっぱぐれない職業・AIに取って代わられる職業など誰にもわかりません。
専門家の予測だって、ほとんどは朝のTV番組の占い程度だと思ってください。
人と環境。あとは何に興味を持つかは大人達ではわかりません。
③日本人的には忘れてはいけない、未来に大切なこと
最後に一つ。
上に書いたようなことはとても大切だと思います。
やってみて・工夫してみて損はしないと思います。でも、ちょっとだけ心配。
提案している本人が言うのも変な話ですが。。。なぜか?
それはアイディアが今の社会風潮から=西洋的・自立的に振り切れすぎだから、です。
冒頭にドラえもんのツイートを貼ったのですが、これ当たっていません?
ドラえもんの登場によってのび太はダメになった・怠けるようになったという読みも
できなくはないですが、ドラえもんの存在はのび太にとっては良い休息であり
自分を見つめる機会になったと思いませんか?
何が言いたいか?
それは「教育は西洋的な思考も、東洋的な思考も、どっちもバランス良く取り入れる」
これが日本人にとって最も重要だということです。
ボクは昭和というか、東洋的な考えで古き良き家族像とか愛情とか心地よい一体感とか
日本人が世界から羨ましがられる・憧れられているあり方って東洋的な方にある。
そんな風に思っているのです。
実際、色々課題はありますが世界から見た日本はまだまだ素晴らしい国です。
諸外国が真似たくても真似られない不思議な魅力は確かにある。
そしてそれは西洋とも東洋ともつかない、独特の「融合したバランス」から来ている。
そんな風にボクは思うのです。
そういえば日本て「文化と文化が混ざって見えるヒット商品」も一杯ありませんか?
多分教育もそこを目指していくと、そこを言葉にしていくと一気に変わります。
そして世界にその魅力を伝えていけるようになると思います。
さていかがでしたでしょうか?
未来に日本人らしく世界で活躍できる子が一人でも多く伸びていってくれる…
そんな未来のために、大人であるボク達なりにできることを、少しずつ!
ではでは!