マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

明治維新以来の教育改革を軽やかに乗り切るコツ

どーもマツです。

そもんずさんが「すずかん」こと鈴木寛さんについて取り上げていましたねぇ。

 

これを読んだ時、ボクが呟いたこと。

ちょっと抽象的ですが、色んな年代の子供達に接していて感じることです。過度に期待もせず、親の希望を押し付けず、愛情と気持ちは切らさない…。まあ現実はそんなに美しくは考えられませんけどね(笑)我が子ならばなおのこと。

とはいえこれだけでは具体的ではないですし、わかっていても単なる放任は流石に不安、というお気持ち、よくわかります。

とうわけで今回は「そもそもなんで教育改革が必要なのか?」「ざっくり未来はどうなりそうか?」「どんな教育が未来に大切なのか?」これらについて一緒に考えて行きましょう!

 

【本日の目次】

 

①なんで教育改革は必要なのか?

この問いに対する関心は、ボクが見る限りものすごい二極化を起こしているように感じています。「まあ今まで通りでも良くない?」「やっぱり地元の良い高校・大学に行ってもらった方が良いわよね」「〇〇高校・〇〇大学に入っていれば安泰でしょ!」このようなことを本気で思っている人もたくさんいらっしゃいます。

一方で真逆の考えの方も増えつつあります。「このままではまずい」「もう学校教育そのものに期待していない」など。

この二極化、どのような視点の違いから生じているのでしょうか?それはよく言われるグローバル化の進展についての捉え方、そして学校の先生の実態の捉え方によって生じているとボクは思っています。

未来に何かが変わる…、と考えていて以外にもすでに起こっている変化に対しては人によって感じ方が全く異なり、鈍感な人は本当に鈍感です。

例えばGDP。この手の話題でよく出てくる指標ですが「中国に抜かれて3位だ!」「未来はもっと順位が下がる!」という悲観的な声はよく聞きます。

一方で「まあ、ゆうて3位でしょ?」「なんだかんだ日本はすごいよ!」という方々もかなりの数いらっしゃるようです。

現実はどうか?一人当たりGDPの順位は1993年に世界2位出会ったものは、2012年には10位まで下がっています。3位どころではありません。確実に一人一人の生産性は落ちています。それも相当な速度で。

少子高齢化だから仕方ないといえばそれも一理ありますが、それで「まあしょうがないよねー」だけで何もしないと本当に坂道を転げ落ちます。

じゃあそうならないための未来への投資=教育、といきたいのですが、日本の学校教員は本当にブラック!先進国で一番教員の残業が多い国と言われる日本。そしてどんどん質が落ちていく全国の大学や高校…

教育が大事なのは間違いない。でも今の学校じゃやりきれない…。教育そのものを変えていかねば!ということで教育改革を起こす必要があるのです。

 

②ざっくり未来はどうなりそうか?

これについてはボクも近い内容でこんな記事を書いています。

mirai-syouten.hatenablog.com

この記事で紹介している「10年後の仕事図鑑」これを読むだけでもかなり「本当に必要な教育」のイメージは掴んでいただけるのではないでしょうか? 

 今回はこれに併せて、もう少し数値的な側面で子供達の未来について語っているものをご紹介しますね。

 ◆今、小学生の子供達の65%は大学卒業後、今は存在していない職業につく

  (NY市立大学大学院センター教授:キャシーデビットソン)

 ◆今後10−20年で、約47%の仕事が自動化される可能性が高い

  (オックスフォード大学准教授:マイケル・A・オズボーン)

 ◆2030年までには、週15時間程度働けば済むようになる

  (経済学者:ジョン・メイナード・ケインズ

このような説が唱えられているのです。一つ目と二つ目は有名ですよね。皆さんもどこかで聞いたことがあるかもしれません。三つ目はあまりないですかね?これはこれで衝撃といえば衝撃ですね。

Tech&AIの進化で、わずか1週間でわずか15時間程度の労働で済んでしまう可能性が出てきているんです。大人たちの考え方が根本からひっくり返される可能性が、良くも悪くも出てきているのです。この激しい変化、ここに大人が対応できるかが難しいのだと思います。

そもんずさんが親の再教育について「特に難しい」と仰っているのは、このような「大人たちの過去からすると受け入れがたいことを受け入れる」点についての思いからではないかと思います。

とにかく言えること。未来は驚くほど早く、確実に、そして激しく変わります。もう一つ付け足すと「ぱっと見だとわかりにくいけど激しい変化」ということを意識した方が良いでしょう。

 

③どんな教育が未来に大切なのか?

これは冒頭のツイート内にあるすずかんさんのコメントが参考になるかと思います。が、それだと不十分なので、なるべくお母さん目線でイメージが湧きやすい・行動に起こしやすいことを書いておきますね。

 ◆3歳−5歳→脇目も振らず何かに没頭する機会があったら絶対に止めない

 ◆語学学習→「やらせる」はNG。言語の違う友達・恋人ができる環境が一番。

 ◆減点・加点→お母さんが「されたら悲しいこと」を伝えておく。それをされた時だけ「悲しい」「さみしい」を伝えて、あとは「いいね!」をあげまくる。

 ◆個の育成→親自身の偏愛を赤裸々に語る。「うちの子変かしら?」と不安に感じた時は逆にチャンスだと思うこと。そこに未来の成長の種が眠っている。

 ◆そもそも教育→「親・大人が教えるもの」と肩肘張らない。お互い学び合う。真面目に「お母さんにも教えて!」って言えると素敵。

こんな感じでしょうか。最後の一つ注意点を書いておきます。今までと違う教育・未来は今と変わることを一生懸命受け止めようとすると「子供に迎合する親」ということを知らず知らずに役割として持ってしまう方が出てきます。

その必要は全くありません。親として、我が子にこれだけは伝えねば、というところは多少理不尽に感じても押し通すべき時も出てきます。「これはどうしても言わねば!」というときは、子供への最大限の敬意と愛情を持って、伝えるべきをビシッと伝えてあげてください。

 

いかがでしたでしょうか?

未来を正確に言い当てることができる人は、誰もいません。でも「変わる」ということは確実に言えるわけです。

なかなか受け入れがたいものもあるかとは思いますがそこは柔軟に。今や10年一昔は古過ぎる発想です。1−2年でガラッと変わる事実は受け止めて。

そしてどんな変化があっても愛情を持って育むことを忘れなけばきっと大丈夫。

ではでは!