マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

「好き」がなくても変化に強い子を育む3ポイント

 

最近よく考えていること。

これだけ変化が激しい・個性化・個別化・多様化してくると、子供達に与える教育ってどんなものが良いのか?

「好きを見つけよう!」「熱中し、没頭しよう!」と言われると、よくわかるけどどうしてもブレーキがかかっちゃう大多数の人はどうすれば良いのか?

ある程度大人になれば自己責任ですが、やっぱり子供達は周りの大人たち、一番は親の振る舞いが重要なので色々考えることが多いテーマだったりします。

子供達の未来はどうなるのか?2030年頃、2040年頃日本はどうなっているのか?我が我が子はそれなりに幸せになってくれるのか?食いっぱぐれないか?これだけ変化が激しい中でうまくやっていけるか?

色々と子供を思うあまり不安になることもあろうかと思います。今回はマツが考える、「好き」がなくても変化に強い子を育む3つのポイントを紹介してみます。もちろん大好きなもの・天職に出会えることは大切ですが、その手前が難しいと感じる方は多いはず。そんな方はまずこの3つから。

【本日の目次】

 

スマホをなるべく早く持たせる

日本のママさんはここを嫌がる人が多いです。マツもこれについては思うことがありましたが、結論スマホはなるべく早くから持たせたほうが良いです。絶対に。

今、様々なメディアに登場し、またたくさんの書籍も出されている落合陽一さん。

彼は筑波大学学長補佐を務めていらっしゃったり、ご自身で会社を立ち上げ経営者をやられたりしているスーパーマンです。

この数年で一気に有名になりましたよね。

 落合さんのエピソードで面白いなぁと思ったことは、お子様が生まれた時の話。

「ボクはDay0で彼(息子)にスマホをプレゼントしました」という話。さすが!と思ってしまうお話しです。

インターネットの登場により、1年間の情報量は6000倍になったのです。

スマホの普及・デジタイズにより1年間のデジタルデータ量は2013年時点で4.4兆GBまで膨れ上がっています。これは2000年当時の700倍です。

良し悪しは別としても、ネット環境・スマホなどが無いと圧倒的に情報で不利になる時代です。

後述しますが、色りおな人と会う経験も、やって見る経験も、スマホのあるなしで会える人、やれること、興味のアンテナの立ち方が全く変わってしまうのです。

オンラインサロン(ネット上で興味関心を共有してできるコミュニティ)でしか会えない人に影響を受けることもあるでしょう。

「危ないのでは?」「YouTubeとか見すぎちゃうのが不安」こう言った声もわかります。

が、道を歩くだけでも危ないという人もいます。それは解釈の違いです。

動画の見過ぎ・SNSのし過ぎが不安…では、そもそも「好き」「熱中するもの」を見つけること自体を否定することになります。

勇気を持って、生まれたときにスマホをそっと渡してあげてください。大切な問いは「どう機会を与えるか?」なのです。

 

②やってみる・会ってみるを増やす

学校教育・塾や習い事の類で成長する、強く育まれることはありません。

ボクが至った結論です。「そんなことなかったよ?」という人は良い人に巡り会えたからそう思うのです。やはり出会う人と、身を置く環境で人は変わります。

ならば会ってみる機会を増やすことは、まずとても大切です。

①に書いた「スマホを持つ」は、このためです。様々に興味アンテナを張れるようになり、リアルでもデジタルでも会いたい人が増えてくる。で、実際に会ってみる。それが今はとてもやりやすい時代なのです。

ゴダさんの「ゴダラボ」というブログにデンマーク教育のおもしろい特徴が載っていたので紹介させてください。

oogodamasataka.com

この中に出てくる内容で印象的なのは「一緒にやってみる」ということなんです。

 ・とりあえず泥んこになって遊ぶ

 ・彫刻刀で木を削ってみる

 ・「1㎥でどれくらい?箱作ってみようか?」みたいな授業が普通にある

日本ではまだまだ受け入れることが難しそうですが、一方で日本の教育でも最近は「アクティブラーニング」などという言葉が流行り出しています。

でも、まだまだ机の上でやっていることが多い。せいぜい班で議論させる、みたいな。

本当に体を動かすことでわかることや身につくことは、紙の勉強よりもはるかに有益です。

そして人と会うことで得られる刺激は、時として人生も変えちゃうくらいです。

だからこそ「会ってみる」「やってみる」の機会をたくさん持たせたいですね。

 

③「何もしない」をしてみる

スマホiPadでの学習も大切、人と会いやってみることも大切。

そして同じくらい大切なのが「何もしない時間を持つ」ことです。

これって意外と抜け落ちるんですよね。忙しい社会のよろしくないところです。

会ってみたり、やってみたりとインプットを増やした後はアウトプット(自分なりの考えを言葉にしてみることなど)が必要です。

それを行う前に大切なこととして「何もしない」という時間を取ることが大切なんです。テレビも漫画もスマホもない時間を作る。

脳みそに「退屈」という感覚を与える。脳は退屈にさせると創造的になる、という研究もあります。

そして何しない空間だから自分の内面とも向き合いやすくなる。自分と向き合える子は「どう思ったのか?」「なぜそう思ったか?」などを言葉にできるようになります。

自分を客観的に見ることができる子は、メンタルも強く育ちます。

もちろんデンマークでも、そして最近ではGoogleなどの大企業でも「余白の時間」を大切にする施策があります。内省やマインドフルネスといったものはその一例です。

 

いかがでしたでしょうか?

今は時代の過渡期だと思います。だから迷うことも多い。世代によってアイディアが受け入れ方が違う。それは仕方のないことです。

どう転ぶか、どう変化するかわからない時代だからこそ「とりあえずやったほうが良い」ということをやってみる、やらせれてみることは大切ですよね。

その中でも、実は心を育むことにつながる3ポイント。試してみてください。

 

ではでは!