マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

流行語に見る、人間の価値を最大化する思考

 

【本日の目次】

 

 

①「今の若者は・・・」とかいう無駄な議論

 

冒頭の落合陽一さんのツイッター、単純に面白いなぁと思ってたんですが

ちょうどその直後くらいに若者の言葉について憂う記事が出ていたんですよね。

上の記事もそうだし、こんな記事も。

news.livedoor.com

まあ、いつの時代もこういう議論は尽きないのですな。

昔々で言えば「ら抜き言葉」とか問題になりました。

「正しい文法では無い!」とか「誤解を招く!」とか。 

 でも、この手の議論は研究としては面白いですが

正しいか否かとか相手を批判するためにやることには意味がない。

ボクはそう思っています。

そもそも平安時代だって「をかし」と「あはれ」は

あちこちでいろんなシーンで使われたわけで。

受験生が覚える意味でも相当量ある。

いや、むしろ意味を覚えるとかいうものではない(笑)

yattoke.com

昔も、今と同じようなノリで作った言葉で

時代の中で生き残り、今や当たり前になった言葉も多い。

例えば女房言葉。今では当たり前の言葉も、今風に言えば

女子たちが

「ねぇねぇ、これって可愛くない!?」

「ホントだ!ヤバいいーぢゃん❤️」

とか言いながら作った言葉だったりします。

matome.naver.jp

「いつだって文化をつくるのはよそ者・ばか者・若者」

とかいう言葉を聞いたことがありますが、これは昔からそう。

いつの時代も若者生態系を憂う方々がいらっしゃいますが

それは杞憂であって、新しい文化をつくる種のようなものでもあります。

 

 

②不確かさと曖昧さに価値が宿る時代

超AI時代がもう間も無くやって来る、というか

もう既に恐ろしいほどのスピードでその波が来ていることを感じる。

そんな人は多いのかもしれません。

普段何気なくやっていることに、実はかなりテクノロジーとか

AIが入り込んでいて、単なる流行では終わらない雰囲気が漂っていますよね。

多分この波はもはや引くことはないと思います。

そして毎度毎度議論される「このままでは人間がAIに取って代わられる!」

という話題。結構ネガティブになる人が多い印象ですが

これについてあまり憂いても意味のないことだ、と最近思います。

テクノロジーが大事だったり重要だったりするのはわかります。

でもそれはあくまでも「人間との協業」を実現するため。

「答えを出す」ということは、人間というか日本人には

結構プレッシャーに感じることかもしれません。

「間違っていたらどうしよう・・・」とか「正解じゃないと叱られる・・・」とか

こんな不安が頭をよぎることは多いのではないか?と思います。

 こういうのは人間は苦手だからAIとかテクノロジーに任せちゃう。

で、AIとかが苦手なものを人間がやっていくとスッキリするわけです。

人間ができてAIだといまいち「?」なものって何でしょう?

 それは言葉でうまく表現できないものを感じる力だったり

 それは何かに対してワクワクゾクゾクすることだったり

 それは答えが簡単に見つからないような問いを創ることだったり

 それは何かを猛烈に好きなることだったり

 それは空気感をつくることだったり

多分曖昧で、不確実なものにだんだんと価値が宿ってくる。

ボクはそんな気がしてなりません。

 

 

③ちびっ子もおっさんも昔から変わらない「なんか良いかも」思考を持て

じゃあその未来に価値が生まれる曖昧だったり不確実なものって?

それこそ答えはありません。

でも、昔からずーっと続いている

「結局人間ていつの時代も変わらんのね(笑)」

みたいなものに目を向けて見ると、そこにヒントがある気がします。

もちろん論理とか、一定の解とか、そういうのも大事です。

でもこれから先、未来を歩いて行くには

結局インターネットなんてものがなかった時代も

スマートフォンなんてなかった時代も

昔々からみんながぼんやりと思っていた

そんな思考や閃きが大事になります。

うまく言葉にできないけど「なんか良いかも」「なんか好き」

こういうものをじっくりと自分を向き合って探して行く。

ここで大事なことって以下のようなこと。

 ・うまく言葉で言い表せない

 ・自分が何でそれが良いのかもよく分からない

 ・人に見せたり言ってもあまり理解されない

 ・っていうかむしろ変な目で見られることが多い

 ・感情が高ぶる時もあるけど、意外とフンワリと常にある

こういうものをキャッチできると強い。

人間的ですし、退化した感じもありません。むしろ進化かも。

そしてそんなものに出会えたならば、うまく表現できないけど

「どうやって表現することが良いのだろう?」と思考すること。

この時間がとても重要で、未来人間としての価値がぐっと上がってくるポイント。

こういう問いを持ち続ける人に価値が集まり、豊かに人生を送るはずです。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

女性が真の意味で社会進出し、文化や歴史を作って行くのは

こういう言葉や文化も昔から女性が作っていたと思うと納得できます。

もっともっと女性とか若者に学ぶことはあるのでしょうねぇ・・・

ぼんやりと、ゆっくりと、でも確実に。

人間はより「人間らしい」「自分らしい」ということを極めて行く。

それが豊かさと幸せの一番の近道ですからね。

 

ではでは!