マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

ちびっ子から大人までお金と心を育むおすすめ本4選

 

【本日の目次】

 

①幸せの最低条件

教育業界ではよく訊かれる問い。それは

「何のために子供達は勉強する(学ぶ、と言う言葉は意外と出ない)のか?」

「勉強を通じて子供達にどうなって欲しいのか?」

こんな感じの問いや疑問はかなり多いです。

 

で、この問いへの答えは色々あるかと思うのです。

ちなみに世のお母様達で多い答え(ボク調べ)で圧倒的に多いもの。

「うーん…普通に生活してくれれば良いですかね」

「難しいな…でも幸せになってくれれば親としては安心です」

こういう答えは本当に多い。いや、本当に。

でも「普通」とか「幸せ」ってなんですか?というと微妙な答えが多いです。

そして大体35歳以上が答える「普通・幸せの条件」は大体

テレビや雑誌で見た、誰もが理解できそうとされる大衆化された内容です。

これはマスメディアとか昭和社会の弊害と言われます。

まあ、これは今日の本編ではないのでまたの機会に。

幸せの定義とかは人によってまちまちですが、共通の最低条件はあります。

それは以下のようなものかと。

 ①最低限お金に困らない。やっぱりお金は大事。

 ②心健やかであること。心身の健康があって挑戦ができる。

で、これを育むためにもちびっ子のうちからできることって結構あります。

意外と日本では語られませんが。

子供の頃から金融教育とか性教育・対人スキルを磨く教育とかあっても良い。

そんな風に思っています。

そして早い段階で①②について親子ともに触れておくことは

これから先の生活においてすごく大事だと思います。

今日は未来において大切な「金融教育的学び」と「心の学び」について

オススメの本を紹介してみたいと思います。

 

②オススメⅠ:ミヒャエル・エンデ『モモ』

以前のこの本に関連する記事はこちら。 

mirai-syouten.hatenablog.com

 モモの著者ミヒャエルエンデはこの本の中で

「時間」という資産について子供にもわかりやすく描いています。

それは現代の人々が未来心豊かに生きるために必要な考え方のヒントをくれます。

 ちなみにエンデは当時から「地域通貨」という考え方を提唱しており

これは将来的にはテクノロジーと融合して「トークン」という名の、

わかりやすく言えば「新しい通貨の形」を実現するものになるかもしれないもの。

先見の明がめちゃくちゃあった、ということですよね。

 

あまりちびっ子達に生々しい話はしたくない。

でも人という資産や時間という資産、

本当に大切な「豊かに生きる考え」にふんわりと触れさせたい。

そんな人にはオススメです。

 

③オススメⅡ:ジェームスヘックマン『幼児教育の経済学』

日本では「勉強大事!」とかいう割に

「どんな勉強が、後々どう役に立つのか?」というデータは

意外なほど取られていません。かなりもやっとしているのです。

教育データ分析によるエビデンス、というのは海外の方が圧倒的に強い。

日本人に全て当てはまるわけではありませんし、

読んでいてもいまいちピンとこない部分も正直多いと思います。

が、「教育と豊かさ」「教育が経済にもたらす影響」という

日本だと結構アンタッチャブルにみられがちな部分について

「非認知スキルを磨く」「就学前教育が重要」という視点で

書いてくれているのは結構貴重だと思います。

ちなみにHowTo本ではないので、具体的に「〇〇しましょう!」

ではない点はご了承ください。

まあなんでも手っ取り早くて良いわけでは無いですしね(笑)

 

④オススメⅢ:『インベスターZ』

これはもはや王道なんですかね?(笑)

まず何よりも漫画なので読みやすい!

そして漫画なのですが、大人が読んでも「なるほど!」と唸る情報が多い。

そして「学校」が舞台なので、10代で読んでも違和感なく受け入れやすい。

ここは大きなポイントだと思います。

大人も子供も、楽しみながら、リアルで役に立つ知識を得ることができる。

これが面白いですね。

登場する投資知識も王道ですので、怪しい金儲けには走らなくて済みます(笑)

 

⑤オススメⅣ:『どう解く?』

特に2020年以降、ボクは今まで以上に

テクノロジーと身体性、文系と理系のalternativeな教育や学びが大切になる、

そんな風に思っています。(単一的でなくバランスよく選べる、みたいな…)

そして身体性や精神性を育む時、いろんな人の考えや意見を柔軟に受け入れる

そんなスキルというか視点はとても価値が高くなると思います。

この本は限りなく絵本のようで、まさに「ちびっ子向け」に見えますが

内容的にはかなり深いと思います。

大人でもなかなか読み応え…ではなく「考えごたえ」があります。

親子の団欒のひとときに是非!というものですね。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

秋も深まり、読書にはもってこいの季節になりました。

是非、皆さんで読んでみてくださいな。

 

ではでは!