マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

トレンド予測とワクワク感で素敵な未来を創る方法

 

皆さん『global trendas』って知っていますか?

米国国家情報会議(通称NIC)がまとめている未来洞察のレポート。

けっこう悲観的な視点で書かれているので、ちゃんと読むと色んな意味でゲンナリするんですけどね(笑)

5年おきの未来洞察が書かれています。2025年・2030年、そして2035年

このレポートで考えたことと、「結局は何が大事なのよ?」について考えてみました。

 

【本日の目次】

 

 

①global trendsによると未来はどうなる?

ぞれぞれのレポートは公的機関がまとめてくれています。

NICレポート(GLOBAL TRENDS 2025):文部科学省

この時のレポート名は「A Transformed World」でした。変容する世界。

小難しいことが色々書いてありますが、簡単にあげると以下のようなこと。

 ・新興勢力が力つけるかも→特にインドとかロシア=BRICsの解体?

 ・気候変動は注意が必要。10月とか特に。

 ・資源問題、食糧危機、そして上記気候変動など国家横断的課題が目立つ

 ・多極多様なシステムや国家のあり方が問題課題をより複雑にしそう

 

2030年のglobal trendsは海上自衛隊学校のサイトにまとまっていました。

トピックス016 | 海上自衛隊幹部学校

2030年予測の名前は「Alternative Worlds」役は「多層化する世界」かな?

書いてあるのは以下の通り

 ・個人の力が増す=覇権国家が生まれにくい

 ・高齢化が進み経済力が衰える国と、若者によって伸びる国が分かれそう

 ・世界で見ると中間層はインドなどを中心に増える

 ・水や食料の問題は大きくなりそう

 ・結果、紛争などの危機も複雑化、多様化しそう

 ・新しいテクノロジーの進化はどう影響するか?

 

うん。

全体的にネガティブなことばっかり書いてありますね(笑)

読んでいても決してワクワクはしない。

で、2035年のtrendsについてはまだ公的機関でまとめはなさそうです。

が、冒頭にやや乱暴な超要約ツイートを貼りました。

2035年は「Paradox of progress」(進化の逆説)で、要は

「不安や不満を解消するはずの情報技術は幸せとともに新たな不安も作っている!」

これについて色々書いてあるなぁ、って思います。

さらに「変が激しすぎるからトレンドも予測不能だよ!」ともあります。。。

国家レベルでも、もはや未来予測や洞察は難しいってことです。

 

②未来予想に意味はない?未来の考え方

落合陽一さんの「魔法の世紀」という本。

こちら、ボクは実はまだ読んでいないのですが、落合さんがいろんな場所で

仰っていることで「tech&AIの進化で生活は16世紀に戻り魔術化する」

みたいな表現をされていることがあります。

要は「なぜその現象が起きたのか、その場ではわからずに後から答え合わせをする」

みたいなことがAIの進化によって起こるというわけですね。

昔は科学や技術が発達していなかったからわからないことがたくさんあった。

で、それを解明するために様々な学問・技術が進化したけれども

進化しすぎて(?)結局またわかりづらくなっちゃった。。。ということ。

 

じゃあ未来はどう捉えていくのが良いのか?ボクはが思うのは

「予想しても無駄だ」ということ。予想はよそう、と(笑)

まあオヤジギャグついで書くならば「よそう」は逆さまに読めば「うそよ(嘘よ)」です。

まあ当たらないし、当てようとしてもしょうがないです。

その代わり、いろんな予測からいくつかの共通点を見出したりして

「あれ?ひょっとしたらこういうことはどう転んでも起きそうじゃね?」みたいに

いくつかのシナリオやストーリーを想像しておくのはいいかもしれません。

例えばこうやってglobal trendsを並べて見て「ありそうじゃね?」というのは以下のもの。

 ・個人の力がつく、つけやすくなる→国家独立&フリーランス増加の傾向

 ・気候変動は十分な注意が必要

 ・食糧危機や水の問題は起こりそう→食べ物・健康に強くなっておくべき

 ・「あらゆる想定外はあるもの」って思っておいた方がいい。その方が気が楽。

ボクは何かを教える時、仕事でより良い成果を出そうとする時、大きな計画を立てる時

上に書いたようなことを意識しますし、仲間や部下にも伝えます。

「手巻き寿司みたいなやり方が一番良い」と。

どういうことか?それはおおよその具材(ルール・手法)はいくつか渡しておく。

あとは自由。組み合わせ方も、どこからいくかも。

手巻き寿司ってそんな感じしません?

海苔とご飯はとりあえず使う。あとは沢山のバラエティにとんだ具材たち。

これは勝手に使えばいい。そして自分だけのオリジナルの美味しさに出会う、みたいな。

未来予想もこれと同じで、最低限こんなキーワードだけ頭に放り込んだら、

あとは思い思いに動いて生活して「自分だけの美味しさ」を見つける。

これが案外真理なのだと思っています。

 

③Driveがかかる瞬間や場所を探す

 

モチベーションとドライブって意味合いが違う気がするんですよね。

モチベーションって「やる気」の中でも外的な要素が強いというか。

要は「報酬」「お駄賃」「賞賛されること」とかで動く、みたいな。

それに対してドライブはもっと事故中心的というか内的動機というか…

「周りはさておき、なんか自分はめっちゃワクワクする」みたいな。

改めてこういう本を読み直してもいいかもしれませんね。

ボクは長くてくどい本は苦手なんですが(笑)

ほぼ間違いなく言えること。それは以下の点です。

 ・オール4みたいな学びや仕事に価値などなくなる

 ・通知表でいえば1と5が混在しているくらいが人間らしい

 ・ワクワクドキドキ高揚感。これとどれだけで会えるか=自分の人生価値

 ・何かを努力する。失敗する。悔し涙が流れる。それは大いなる価値になる。

 ・「逃げてもいいんだよ!」で逃げても意味はない。自分と向き合う姿勢。

 ・誰かの目は「気にするもの」から「共感共有を作る機会や装置」に変わる

 ・哲学やビジョンの中での喧嘩や口論は美しい。それ以外はゴミ以下になる。

ボクがつい先日、たまたま仕事の会合で出会った5歳のちびっ子はまさにこれ。

200〜300人はいたであろう大人の目線や、お母さんのハラハラなどどこ吹く風。

じーっとマイクを見つめて、その音の大きさや響きにただただ感動していました。

 

周りの人たちはゲラゲラ笑ったり、若干不安そうな顔で役員の様子を伺っていましたが

ボクはそれもお構いなく、膝をついてマイクをいじるちびっ子を

頼もしく羨ましく眺めていました。彼にとってドライブがかかった瞬間です。

こういう機会をいかに作ってあげられるか?これが教育であり、大人の役目かな、と。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

「ドライビングフォース」という言葉はこれから大人もちびっこも大切な言葉になる。

ボクはそんな風に読んでいます。

誰の、どんな切り口でも、どんな情報やデータがあっても未来はわからないことだらけ。

データや情報がありすぎるからわからないことだらけなんでしょうね(笑)

 

わからない不安からなんとなく無難にまとまることすらできない時代。

ならば過去にすがらず、過去に敬意を払いつつ、未来を夢見ながら現在を精一杯。

これが結局最高のようです。

「心で感じるいい匂い」を信じて動くことが大切ですね。

 

ではでは!