マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

「未来の学校」を考える 〜フリーランスを育む学びシステムは産まれるか?

【本日の目次】

 

①子供達にとって価値あるコミュニティ

最近思うんですね。

「大人にとって働く環境というのは何だかんだ多様になり、かつ整ってきた」と。

もちろん「整う」という表現には賛否ありそうですが

それにしても「働き方改革法案」然り、女性社会進出・(とりあえず)多用性然り。

地域による違いこそあれ随分と選択肢も増え、本人次第では選べる時代になっています。

ただ、まだこれから進化していくって感じですよね。

今たくさん出ている本を読んでいても気づくことは容易です。これとか。

 

そうなると次に気になるのは子供達のコミュニティ。

 ・子供達は自分の意思で環境を選択しづらい

 ・学校関係者やアカデミアの人は頭固い面倒な人が多い

 ・ブラック企業やヤバい学校ほど辞めにくい、辞めさせてくれない。

 ・要は大人たちが変わることによって子供も変化しやすいのは変わらない

このような傾向は結構当てはまるのでは?そうすると生活時間の大半を

「過ごさざるを得ない」学校という環境は、仮に親の意識が高かったとしても

それ以外の影響を物理的・時間的に多分に受けてしまうという点でかなり厄介。

そして「ヤバいな」と思ってもなかなか環境を変えづらい。

ある意味大人が会社を辞めて転職するよりもハードルが高いかも。

親たちは自分の決断は比較的しやすくても、子供のことを考えると

自分の決断では考えなかったことを考えてしまう…

これ、次の10年の大きな課題になる気がしています。大人や今の社会は少しずつですが

働き方・学び方も変わってきている。付き合うコミュニティも経済圏も多様化する。

そして多様な世界を行き来する。こうしたおおよその方向性はわかります。

では未来、その世界を行き来することが何と無くしかわからない、

コミュニティや社会の狭間を行き来せざるを得ない子供達の感受性はどうなるか?

多分ここは大きな課題になるかもしれません。

今はインターナショナルスクールなどに通わせることでこうした不安や課題に

立ち向かっている人はいますが、もっと幅広くいろんな場所でこれらの解決に向かい

上記に挙げたような「自分らしさを掴める環境」を、

学校というか、10歳までの成長の期間・そして多感な時期に用意してあげたいですね。

 

②「未来の学校」とはどのようなところだろう?

 学校の内部をそんなに知っているわけではないですけど

民間教育に関わり、たくさんのちびっ子たちと話してきた身としては

「子供達が何をイケていないと感じているか?」

「子供達と話していて『なぜそうなっているかが謎だ!』と共感するところ」

こういうのはよくわかります。例えばこんな感じ。

 ・何で同じ年齢学年で授業受けないといけないの?

 ・「先生の言うことは聞きなさい」これって何で?

 ・給食はやっぱり残さないで食べなきゃいけないの?

 ・わかっているから答えたくて喋ると叱られる・・・ 

 ・授業がつまらないから聞いていないと叱られる・・・

 ・「みんなが静かにしないと授業が始まらないよ!」って何で?

 ・算数って、家庭科って勉強しておくと何の意味があるの?

まあこう言うことはよく聞きます。「ああ、今だにあるのね…」っていうのもあります。

その中でもボクが特に思うのは二つで

 ①何にしても「子供が自分で選んで作っていく」この経験はさせるべき

 ②上記をできるためにも「学年を超えて学ぶコミュニティ」は大切

色々なことをひっくるめてシンプルに整理すると

「未来の学校」はこの二つがあれば、あとは地域や状況によって柔軟であるべき。

このシンプルな二つで、実はかなりのことが良い方に変わっていくと思います。

 

フリーランスを是として育む仕組みは今から考えておくべき

ちょっと前に読んだ本で、面白く興味深く読んだ本はこちら。

著者の尾原和啓さんのかつて所属した会社での経験や体験から

たくさんの「未来の働き方」が提示されています。会社での経験をもとに書かれていますが

その提言内容は、間違いなく未来は「単なる企業勤め」ではなく

フリーランス、さらにはいまだと想像もつかないような働き方にも触れています。

ツイートした通り、すでにアメリカではフリーランスの勢力分布が相当な状態です。

日本の今後、過去のアメリカと日本のトレンド推移などを考えると

あるいは「働き方改革」の第2次・第3次を考えると…

そして何より日本は学校教育と産業社会の構造が双子である点を考えると…

フリーランス的職業観」を心理的ハードルなく捉えて学べる場を作ったほうが良い。

その必要性をとても強く感じます。

 

今はちょうど狭間の世界。

「辞めていいんだよ!」「自由でいいんだよ!」こういうメッセージは一瞬有難い。

でも、次の瞬間「あれ?で、どうすればいいんだっけ?」

ここにはまだ簡単に翼は生えてこないと思います。

逃げ切り世代でもない、新しい経済圏への移行に痛みもあるのが20〜30代。

そんな気がします。だからこそ、その感情や経験を、次の教育へ生かしていく。

イメージは「自分らしさ」「フリーランス的発想の育成」「無学年・多学年」

こんなキーコンセプトで新しい「未来の学び場」を作っていく必要はありますね。

 

さて、如何でしたでしょうか?

ちょっと気が早い気もする、しかし圧倒的に必要になる「未来の学校」の在り方。

こんなところについても具体的に動いてみようかな…そんなことを思って書いてみました。

ここに書いてない、まだ発想や言葉にもなっていない「日本らしい教育」も含めて…

「より良い」とか「ベスト」とかいう言葉とはまた別の、

「あぁ!そういうのもアリだね!」そんな学びを考えるきっかけを作りたいですね。

 

ではでは!