マツのみらい商店

大人も子供も楽しく学びあえる場作り=21世紀の学びを日々研究。日本で唯一の北欧流ビジネスデザインアカデミアLeare Academyの1期生。真剣な課題を面白く、面白い課題を真剣に。 年中夢求で営業中です。

はあちゅうさんに見る北欧的未来生活

 

仕事のプロジェクトの一環でデンマークに行って、

日本とデンマークの共通点や違いなどにあれこれ興味を持つようになりました。

日本から離れること約10,000㎞。飛行機で12時間以上のフライトでいけるわけですが

不思議と日本に馴染むところや共感できる点も多いのです。

茶店の雰囲気とか、家具とか、食事とか。

ボクたちが「あぁ、いいなぁ」と思うもの、多いすよね?

 

一方で、日本とはかなり違うけれども、ぜひとも参考にしたいことも多い。

政治・社会保障・教育制度・医療制度などなど…

こう書くとちょいと堅苦しく感じる方も多いかもしれませんが、

これから先を考えると「日本も取り入れたほうがよくね?」というものが多い。

今日はちょっと変わった切り口で、考えてみます。

 

【本日の目次】

 

 

はあちゅうさんは最も先進的で理想的な生き方をしている。

冒頭のツイートにもありますが、こちらの記事。

logmi.jp

この記事とデンマークの実情を考えた時、ふとボクの頭に浮かんだのは

プロブロガー兼小説家のはあちゅうさんの事実婚のこと。

諸々の炎上騒ぎもあり、ボクはちょっと感情的なブログを書いていましたが… 

mirai-syouten.hatenablog.com

このデンマークの記事と、はあちゅうさんの事実婚含む生き方・働き方。

そしてデンマークの国民性などを考えると、個人的に、はあちゅうさんは

「今の日本ではまだ難しい北欧的な生き方を自らの力で作りあげている方だ」

と、このように感じました。

記事の中にもありますが、デンマークで幸福を作る8つの要素とは以下のもの。

 1.信頼

 2.安全

 3.富

 4.自由

 5.仕事

 6.民主主義

 7.市民社会

 8.バランス

はあちゅうさんご本人がどんな哲学をお持ちかは、著書やブログで垣間見える程度ですが、

想像するに上記8つについて、言われてみればご本人も重きをおいていらっしゃる。

そんなふうに感じます。

1・2・5あたりはすごく大切にしているのを感じますし、

オンラインサロンなどでは6・7・8あたりをとても意識さているのかな、と。

3や4は自ら勝ち取っている点は本当にすごい。

幸福度世界一位の国デンマークの幸福の理由と、おそらくはあちゅうさんが大切と考えるものが

とてもよく似ている気がしてしまったのです。

これに加えてボクが北欧的だなと思ったのは、今回の「事実婚」という選択。

「そのほうが良さそうならばやってみよう」の振れ幅が人並外れている。

そしてデンマークもまた、振れ幅がすごいというか「まずやってみよう!」が多い。

実際デンマークは最も起業がしやすいイノベーティブな国としても有名です。

 

②面白い共通(?)点

今回はあちゅうさんが事実婚をされた理由は一つではないかと思いますが

手続き上の煩雑さなどはお話しされていたと思います。

名前の変更に伴う各種手続きなど。いわゆる昔ながらの結婚観に縛られることなく自由な選択をされたのだと思います。

デンマークの結婚観も日本のそれとは異なります。

 【デンマークの結婚観】

  ①結婚前に子供がいることは多い

  ②結婚するかどうかは重要ではない

  ③「私たちの子供がいる」ということは大事

  ④30歳までに結婚しなきゃいけない、は馬鹿げている

  ⑤結婚という儀式は外に対して示すためのもの

  ⑥互いに幸せであることは何より大切

  ⑦選択しは常にあることを覚えておく

最後の⑦とかなかなかシビアですねぇ(笑)

でも、これを見ると、多分はあちゅうさんもこのようなことを仰るのかな…と

著書やVoicyでのコメント(最近お休み中ですが…涙)から感じるわけです。

ちなみに、上記のような考え方がしっかりと根付いているからなのか、

この7つが欠けてしまうようなことがあれば、変化することも厭わない。

結果的に離婚率は45%・不倫率は46%と共に世界2位というランキングも持っているのがデンマーク

この部分はおそらく共通点にはなりませんね(笑)

 

デンマークの人が自由に幸福でいられるのは「仕掛け」がある

日本ではあちゅうさんのような人生を送るのは、残念ながらまだまだ勇気が要ります。

相当なパワーも必要です。デンマーク人のような生き方も、同様に難しい。

それは国民性の違いか?記事を読んでいただければわかりますが、国民性ではない。

特に一番違うな、と思ったのは2つです。それは「個の尊重」と「お金の自由」。

記事中の内容から「あぁ、ここが違うわ」と思ったものを書き抜きますね。

 1.子供手当が0−17歳まで出る。14,200円〜22000円/月

 2.希望者全員の保育園受け入れ義務化

 3.産休は母親18週、パートナーも2週

 4.学校は大学院まで無料。医者も基本的に無料(不妊治療もタダ)

 5.親元を離れて暮らす学生は全員月に約10万円の給付金

 6.年金は国民全員が受給できる

 7.基礎年金は一人暮らしには20万円/月

 8.学生出産にも給付金が出る

いかがですか?これ以外にも失業保険は前職給料の90%が約2年分出る、など。

とにかく「これだったらまあお金に困らないよね?」という仕組みが出来上がっています。

結果、国の生産性も上がっている(一人当たりGDPは日本の約1.7倍)

今の日本では「絶対無理!」とか言われそうなものばかりですが

部分的に参考にして、取り込むべきは上手に取り込んでいく。

デンマークの文化や生活には沢山学ぶ点がありそうです。

 

デンマークの働き方と合コン裏話

実際にボクがデンマークに行った時、デンマークで働く人や学生に

話を聞くことができて興味深かったものを2つご紹介。一つは働き方。

デンマークって「労働時間をきっちり守る国」というイメージが強いと思います。

が、働く人はめっちゃ働く。テレビ局の人なんかがそうでした。

それも「大変じゃないですか?」とか聞くと「自分がやりたいものなのに大変なの?」

みたいなリアクションなんです。「自分がやりたいんだから放っておいてくれ」と。

この辺り、日本の働き方改革とは違う良さを感じますよね。まさに多様性。

そしてもう一つ、合コンの話。

日本の合コンって「スペック」って気にするじゃないですか。

そしてあいも変わらず年収とか肩書きとか務めている会社とか…

デンマークは社会の仕組みはこんななので、年収や肩書きは話題にならないそうな。

ではどんな男子がモテるか?それは「ユーモアがある人」だそうですよ!

そういえば、はあちゅうさんも馴れ初めで知性・話が面白い的な話があったような…

ボクたちは、まだまだお金や世間体に縛られていますよね。

それが本当の意味で溶けていった時・解放された時に、改めて「個性」「多様性」

こういった言葉の持つ意味が定義されるのかもしれませんね。

合コン、純粋な個性で勝負できそうですか?(笑)

 

さて、いかがでしたでしょうか?

日本にはもちろん日本の良さもあります。でも、今のままで良いと思っている人は…?

おそらく色々変えるべきことはありそうですよね。

はあちゅうさんみたいに、自分で動けるものを、自分なりに変えて行く。

これはとても大切なことです。そして少しずつ「小さな社会」から変えていく。

それはデンマークの事例を見ていても効果的な手順であると思います。

ベーシックインカム的な社会は反対意見も多いですが、きちんと稼ぎたい人には

そういう人向けのあり方も模索しているのがデンマークの良いところ。

ならば日本も「稼ぎたい人用の方策」を小さな社会で考えれば良いのだと思います。

「多様性」だの「グローバル」だのいうのならば、少なくとも

よくわからない同調圧力や凝り固まった価値観を壊すことは必要だと思います。

そう遠くない未来に、そんなことが実現できるよう動いていきましょう!

 

ではでは!