かつて出会った愛すべき変人天才児
「うちの子、こんな個性が強すぎて浮かないかしら?」
「こんな変わったこと言ってたらいじめにあうんじゃないかしら…?」
「もっと大人しくて本好きな子に育って欲しかったのに…」
親になると、我が子を愛するあまりいろんなことが不安になります。
その度にお母さん同士で情報交換したり、How to本を読み漁ったり…
でも、どんなに悩んでも答えが出ない…ホントにうちの子大丈夫なのかしら?
まあいろんな本が出ていますし、ボクも多々参考にさせていただきましたが。
でもですね、結果的に言えることは「参考にしても鵜呑みにしない」これが一番。
全てを参考にする代わりに、全てを話半分にしておく。これが一番いいですね。
で、このブログで「子育ての重要ポイント5!」とかやっても良いのですがそれ自体全く意味がないことです。
5000〜6000家庭の子供たちと直接接してみて心から感じることです。
なので、今回はかつてボクが出会った、愛すべき天才であり変人たちをご紹介。
もちろん、ここでの「変人」は、本当の経緯と愛情を込めて、の意味。
いろんなドラマもあったのですが、ここではダイジェストでご紹介。
「へえ!こんな子もいるんだ!」と、何かの参考にあれば幸いです。それでは!
①0マニアの少年
10歳にして、ついたあだ名が「0マニア」
これだけでもちょっと怪しい臭いがしますが…(笑)
とにかく数字が大好き。数字を見ているとウキウキする。お目目キラキラ状態。
ひょっとすると「いやー数字が好きなら勉強できそうでいいじゃない!」とか聞こえてきそうですが
そんなことありません。だって数にしか興味がないのですから。
でもこういう子、「ハマっているものがある」っていいですよね!
だからこそ「もっとハマってもいいんじゃね?」と言って、一緒に円周率の謎について語り合ったことがあります。
学校の先生などからしたら「数字ばかり見ていて勉強のバランスが悪い」とか文句が出そうですし、
実際叱られていたみたいです。が、彼はその後誰もが羨む超名門の私立大学に進んだそうですよ。
②「合コン」という響きに憧れた小学生
一体どこで覚えてきたのか…しきりに「合コン」という言葉を口にする。
おいおい大丈夫か?と。
で、彼は一生懸命考えるわけです。「合コンにどうすればいけるのか?」を。
頭の良さそうな学校に行く。女の子が喜びそうな服装を選ぶ。響きのいい仕事に就く。
そんなことを11歳前後で考えていたわけですから、ある意味ビジョナリー(笑)
まあ、そんな彼も某有名大学→希望のお仕事に就職となりましたが。
くだらないとされる理由でも、コミットメントが高いと素晴らしい成果になる!
③ひたすらキノコを愛した子
理由は全くわからないけれども、ある日突然キノコを大好きになってしまった子。
とある年の誕生日、お母さんはその子に尋ねます。
母「ねえ、今年の誕生日はどんなプレゼントが良いの?」
子「キノコ図鑑」
母「・・・」
親とは子を思う強さは人1倍、いや100倍。仕方ありませんね。
なんとまあ…
でもとにかくお母さんは穏やかで、良い意味で放任。
キノコ好きすぎて勉強も危ぶまれましたが、中学受験で日本有数の名門校にも入ったそうです。
(ちなみにこの子は昔、某雑誌で取材を受けた子とは別人です)
④冷えピタと涙が似合う子
眠くなると・疲れてくると・飽きてくるといえピタを貼る。
冷えピタLOVE。
どうやら学校にも冷えピタを貼って行く…
女の子には実際多いのかもしれませんが、定期的に泣く。
自分のバランスを保つために泣く。とりあえず調子を整えるために泣いておく。
学校が馴染めず、でも真面目に馴染もうとするからストレスが溜まる。
で、それが一定以上溜まるとガス抜きのように泣く。
で、泣きはらした後に冷えピタでクールダウン。なんじゃそりゃ(笑)
で、結局大人になってどうなったか?ストレスと冷えピタから逃れるために、
世界を飛んで周り日本におさまらない忙しくも自由な生活を送っているみたい。
⑤脳の発達が遅れていると言われた女の子
最後はちょっと色合いが違いますがとても印象深いお話。
どうやらお医者さんには「脳の発達が遅れていて、実年齢と精神年齢があっていない」
こんな風に診断されていた子がいました。
専門医の見方は「実年齢と精神年齢が合ってくるのは30歳前後」だとか。
お母さん、お父さんも途方にくれていました。
でも、ボクの目にはあまり絶望的には見えません。そんな変な子か?
カウンセリングというか、のんびりとゆったりと向き合ってあげるほうが良いなぁ。
12歳になっても頭の中は6歳のままらしい。だから日1人でバスにも乗れない。
お母さんの作るおにぎりと豚汁の話をするのが大好きな子です。
なんか勉強するよりも畑仕事とか似合いそうな感じでした。
そんな話をしていると「おばあちゃんが畑やってる!手伝う!」と元気に答える。
で、楽しそうに週1回は畑仕事を手伝ったそうな。
それからどこをどう思ったのか、受験をしたいとお母さんに言い出したそうで。
え?バスも電車も乗れないのに??勉強は?
お医者さんとか専門家の意見ではほぼ無謀。でもこの子、目一杯勉強頑張ってなんと受験に臨み合格してしまったのです。
専門家曰く「30歳前後まで精神的には6歳のまま」だそうでしたけど。
6歳の脳に詰め込んだってこと?いやー驚き。大人の言うことが正しいとは限らない見本みたいな出来事。
ちなみにこの子、無事に受験を終えた後の一言は「豚汁食べたい!」だったそうで。
「もっと他に言うことあるやろ!」と笑いながら突っ込みたくなりますね。
さて、いかがでしたでしょうか?
親のことを「保護者」と言いますよね?文字通り「保護」してあげる人。
では何から護ってあげることが大切なのでしょうか?
おそらく快適に・自由に興味を追求できる環境を作り、それを害するものから
「護ってあげる」ことが大切なのでしょう。つまり、環境が整っっていたら放置。
それくらいが良いのでしょう。
変わっていると「いじめにあうかも」を心配される方もいらっしゃいます。
でもそれって「人と違うからダメ」「個性があることがダメ」を認めることにもなります。
それは違いますよね?
日本人は今だに「みんなもそうですよ?」と言うセリフに弱いですが、これは危険。
「みんなもそうですよ?」なんて言う学校は、もはやいかなくても良いです。
今はそんな時代。もっと自由に・もっと個性的に・もっと尖って。
うちの子の「変」を愛してあげてください。
ではでは!