お金と価値、欲しいのはどっち?
月額マガジンの数が増えたおかげで、更新数に対してお得って思われるようになったってのもあるけど。noteの一記事単価が昔に比べて上がった。前は100円でも高いって言われたけど、今は「安すぎる」って言ってくれる人が増えた。ネット全体に投げ銭文化が根付いてきたのもあるかも。
— はあちゅう (@ha_chu) 2018年7月10日
人は自由になるためにおカネを稼ぐんだけど、時給が2倍になった時、2倍の物を買うか、働く時間を半分にするか、どっちの自由を選ぶのかな? / 【亀山敬司】仮想通貨は買うものじゃない。学ぶものだ #NewsPicks https://t.co/ThiMsb2tMT
— DMM会長 亀山敬司 (@kameyama66) 2018年7月10日
皆さん「グローバルリッチリスト」ってご存知ですか?
このサイトの使い方を簡単に書きますね。まず最初に各国の通貨単位を選択します。
次にincome(収入)かwealth(富・財産)を選択します。ここでは日本人にわかりやすくincome(収入=年収)を選択したバージョンで説明しておきます。
最後に自分の年収を押して結果をポチると、海外でのお金に関するいくつかの項目で比較ができるのです。
ちょっとわかりづらいので実際の使用例。
例えば日本の最新の平均年収とされている420万で結果をポチり。すると…
なんと、世界では上位0.68%に入ることになります。そして世界での順位は40,673,682番目にリッチな人、ということになるそうです。
ちなみに今現在、世界の人口は74億8246万人。世界でみると人口はバンバン増えています。そう思うと4000万位、といっても相当高い訳です。
ちなみに年収420万だとすると、その月収換算で考えても、例えばキリギスタンではお医者さん163人分の月収を払える計算だそうです…
他にも年収額を別の国で稼ごうとすると◯年かかるとか、iPhoneを修理するのに必要なお金を稼ごうと思ったら日本では◯日分だけど、ある国では△日分だ、とか。
このサイトはCARE Internationalという慈善団体が作った、お金について違った切り口で理解を深め貧困国を救う・寄付文化を促進するためのものなんです。
でも、ボクは最近また違った文脈でこうした
◆お金の価値
◆価値と価値を何と・どう交換するのか?
◆そもそも価値とは誰にとっての・どういう意味を持つのか?
こういったものについてじっくりと考え直す時が来たのかなと思っています。特にちびっ子達にこうしたことをどう教えていくのか?未来にとても重要な意味を持ちます。
冒頭のブロガー&作家のはあちゅうさんのツイートとか、DMM亀山さんのブログとかは「お金・物質・価値の変化」がもたらした、今までには見られなかった現象や考えという点で共通しているのかな、と思います。
そして仮想通貨・ICOといった新しい経済の流れ。トークンエコノミーという新しい経済圏の考え方(わかりやすくいうと地域通貨×テクノロジーみたいな感じ)。
例えばビットコインって、世界の法定通貨に関係なく世界中で一定の価値があると見られていますよね?
インターネット・テクノロジーの進化によって、今までは国ごとに異なっていた「お金の価値」という壁も溶けていくのだろうと思うのです。
日本という国においてもお金の見方や考え方が変わり、世界でも急激に変わっていく。そんな中でボク達はちびっ子達に「人はなぜ働くのか?」「働いてお金を得るとはどういうことなのか?」「なぜお金が大事なのか?」をどう教えていくのか?
これって実は結構難しい。でも未来にはとても重要で面白い課題ですよね??子供達を諭すために昔から使っていたセリフの中には、時代に沿わない言葉も出てくるかもしれません。いや、もう出て来ているでしょう。
◆「汗水垂らして働くお金にこそ価値がある」
◆「若いうちにしっかり勉強していい大学入らないといい仕事に就けない」
◆「ちゃんと働いて給料をもらうには我慢の対価と思うことも必要」
こういったことは、果たして本当に未来にも変わらずに意味を持つのか?これは問い続けていくべき大切なことであり、世代間のギャップと考えると簡単には埋まらない気がしています。
もっというと世代間のギャップではなく学び続けた人とそうでない人の差・感性の差なのかもしれません。
多分、未来を生きる子供達には今よりももっと「価値」というものにフォーカスした学びや問いが大切になります。
その意味で、ボクはちきりんさんの本とかいいな、と思うのです。
今は20代の若者・あるいは起業家が中心となって新しい価値や経済について発信することが多いですが、そう遠くない未来に親御さんは「新しいお金の考え方」をしっかり子供達と考え、語り合えるようになっておいた方が良いでしょう。
そうでないと、現代はあっという間に差がついてしまいます。そして取り戻すことも難しい。でも小さいうちならば壁を超えるのはあっという間です。
未来に大切な「お金や学びの考え方」を簡単に書いてみますね。
・「純粋に好き」というものを認めてあげる、讃えてあげる
・飽きっぽいことを心配する必要はない
・親の期待通りでないことは、むしろ喜ばしいこと
・オール4を目指さない。1と5がバラバにある子が伸びる
・会話に年齢制限は設けない
・なるべく綺麗なもの、美味しいもの、楽しいもので囲む
・「好き」がなくても良い。「できる」が増えると「好き」が増すこともある。
こんな感じでしょうか。親世代の方々からすると、ちょっと「やっちゃいけないこと」「ヤバくてゾクゾクしそうなこと」かもしれません。
でもこういう感覚から「自分にとってグッとくる価値って何か?」という話から入り、その話を中心にお金の話に入った方が、未来は当たり前に自然で幸せになるはずです。
さて、いかがでしたでしょうか?
子供に「お金の話」って、まだまだ抵抗ある方が多いかもしれません。でも教育や習い事がなんのためなのか?そして我が子の幸せを願えばこそ考えることは何か?
そう思うと変に隠すのも変ですよね。未来に向けて、新しい価値に向けてちょと考えてみても面白い。
それこそ子供達とズバリストレートに「お金ってなんだろう?」という問いで対話をしてみると新しい発見があるかも!
ではでは!