小学生から楽しくマーケット感覚を身につける方法
遠足のお菓子交換って皆さんやりましたか?
ボクは小学生の頃はわりと内気な性格でバリバリやっていたわけではないですが、遠足の時にバスの中で繰り広げる「お菓子交換の交渉」みたいなヤツがとても楽しかったのを覚えています。
見方を変えると「園児の社交場」「お母さんが気遣うポイント」になっているようで、昔のようには楽しめないんですかね…。アレルギー関係は致し方ないとして、変な見栄や気疲れは要らないと思いますけどねぇ。
話が一気に変わりますけど、メルカリが上場しましたね。
世界に通用するであろう数少ない日本の企業。頑張って欲しいですね!
で、このメルカリ。コンセプトは「スマホでかんたんフリマアプリ」ということでして、多くの方は「お手軽に物を買う」という使い方をしているかもしれません。リアルのフリマも、近所でやっていれば「どれ、見に行ってみようか」という方が多いのでは?
でも、フリマは買いに行くのと出店するのではワクワク感が全然違うって言いますよね。ボクも小さい頃、通っていたフリースクールのイベントでバザーとかフリマのお手伝いをしたことがあります。
「ホントに売れるのかな??」「残ったらどうしよ・・・」「最悪値下げしてもらってもうべ!」とか話したり考えたりしながら、ドキドキしてあっという間に1日が終わる。そんな感覚を覚えたものです。
これは大学生時代にギターを始めて、ストリートミュージシャンをやってみたくて大学近くの公園に行った時と感覚が似ていました。
「売ってみる」「自分で価値を説明する」「他人に価値を認めてもらう」「ニーズを想像して工夫する」こういうことがメルカリにも、フリマにも、ストリートミュージシャンにも共通してあるのです。
結果、うまくハマるとメルカリでもこんな現象がおきます…
「腰毛」が300円て。。。300円のクーポン券が333円で売り切れているあたりも不思議ですが(笑)
で、ですよ。
ボクが何で「遠足のお菓子交換」と「メルカリ」を並べて書いたか?それは、なるべく早いうちにこうした経験を積んでおくことで、マーケット感覚・市場原理とかが理屈ではなく体感できるというすごい利点がある、と思ったからです。
小学生のうちに「お菓子交換」を有意義な体験にする。そしてメルカリやリアルフリマもなるべく「生み出す側の参加者」になる。それってすごい大事なことです。
ボクも昔、お菓子交換で「謎の為替相場」に出くわしたことがあります。
「プリッツ3本と、そのポテトチップ交換しよーよ」と。
なぜプリッツ3本とポテトチップが交換できるのか?ちょと渋い顔をすると「じゃあどんどん焼きも合わせてあげるから。どう?」みたいな。そうなるとなんかどんどん焼き付きなら断然お得!とか思っちゃったり。お菓子交換を通じて、様々な「何故なんだろう?」のマーケット感覚に触れることもできます。
何故、外国のお菓子はなかなか交換してくれないのか?
何故、甘いものとしょっぱいものの交換はタイミングが大切なのか?
何故、同じお菓子でもちょっと小洒落た包装をすると人気が出るのか?
何故、本当にバナナを持って行くと笑われて、なおかつ交換不可能なのか?
こういう経験はとても大事です。昔からよく言われる「アメリカでは小さい頃に学校でレモネードを売ってこい、と言われる経験からマーケット感覚を学び始める」というようなことが日本は文化的にはありません。
お菓子交換は、ある意味レモネードに匹敵する「マーケット感覚」そして今じわりじわりと注目を浴びる「価値経済」「信用経済」の疑似体験もできる。そんな素晴らしい機会だと思います。昔からありませんでした?
「市川くんだったら交換してもいいかな」
「あいつはいつも美味しそうなものを持ってくるからな」
「高橋さんは本当に綺麗に包んでくるから美味しそうなんだよね」
こういった評価は価値であり、信用信頼の証です。そういう人たちの交換時の人気に学ぶことは多いのです。
お菓子交換で、直接お金について学ぶことはできなくても「価値の交換」「信頼の大切さ」こういうものを経験としてできると大きい。そしてその後にメルカリで金銭交換も含めた経験へと変えていく。そして楽しみながらマーケット感覚をつけていく。
こういうステップを踏んだ方が、以外と「本当の価値」「プライシングの意味」の本質に迫る気がしますけどね。何しろワクワクしますし。
どうせなら遠足やお菓子交換も「親が気疲れしちゃう機会」ではなく楽しみながら有効利用できると良いですね。
ではでは!